睡眠薬スボレキサント(ベルソムラ®)とは?特徴・副作用などを詳しく説明します!
作用時間から考えると昼まで薬が残ることはあまりないのですが、「日中までだるく、眠気が続いて、記憶力が低下したり、運動能力が下がってしまう」という例もあるようです。続くようであれば、医師に相談しましょう。
中枢神経の働きを抑制する薬やCYP3Aを阻害する薬、逆にCYP3Aを強く誘導してしまう薬は飲み合わせに注意が必要です。そのほか、体内の雑菌や真菌を外に出す働きの強い抗菌薬などで、ベルソムラとの飲み合わせとして禁忌の薬もあります。
必ずお薬手帳などを活用して、自身はもちろん医師、薬剤師にも服用している薬を把握してもらいましょう。
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/170050_1190023F1024_1_10
参考:スボレキサント(ベルソムラ®)添付文書
https://www.pmda.go.jp/files/000215831.pdf
参考:「ベルソムラ®錠 10mg、 ベルソムラ®錠 15mg、ベルソムラ®錠 20mg に係る 医薬品リスク管理計画書(RMP)の概要」 | MSD株式会社
http://www.lifesci.co.jp/sleep/20141121_703/
参考書籍:第8巻 増刊号 『睡眠医療特集:オレキシン受容体拮抗薬の登場と不眠症治療のパラダイムシフト』(ライフ・サイエンス,2014)
まとめ
スボレキサントは、「オレキシン受容体拮抗薬」という新しい作用の薬で、これまでの睡眠薬とは違う特徴を持っています。もちろん薬ですから副作用もありますが、従来の睡眠薬と比較すると耐性・依存性が少ない睡眠薬といわれています。
とはいえ、それぞれの特徴を知ったうえで、医師や薬剤師と連携し、自身の不眠状態に合った薬を使い分けていくことが大切です。
その中で、スボレキサントも選択肢の一つとして検討すると良いでしょう。
登校渋りのある小2自閉症娘、転校先でも特別支援学級に在籍できる?配慮はどこまで可能?