2019年4月8日 07:00
苦しかった「カメラアイ」特性――大人になった娘が模索する、特性とのつきあい方
娘はこのフラッシュバックに苦しめられており、その様子は傍から見ていてもとても辛そうです。
娘なりのフラッシュバックとのつき合い方
「フラッシュバックが起きたらコレ!」というような、即効性のある解決方法や特効薬は残念ながらありません。
娘の場合は趣味の絵を描いたり、好みの音楽を聞いたりするなど、自分の好きなことに意識を向けると落ち着くようです。また、現在は「辛い」という事実を専門家や本人が信頼する人に話すことも実践しています。
娘は今年で社会人2年目を迎えます。「大人の世界」では学生時代のようにいじめられたり、心無いことを言われたりすることはありません。それでもこの厄介な特性はいまだに娘を悩ますことがあります。
幸いにも娘は特性に理解がある環境で働くことができています。
でもそうはいっても「職場」は物事を教えてくれる「学校」でも、日常生活の困りごとを相談する「相談センター」でもありません。労働に対する対価を得るところです。
この一年でそれを実感した娘は、自分の特性に向き合いつつ、困った時の対処法や相談先を日々模索しています。フラッシュバックへの娘なりの対応も、そのひとつです。
最近では娘が悩みつつも学生時代のように受動的ではなく、自ら障害に関するセミナーに参加したりと、主体性をもって自分の特性について学び、自己理解を深め、解決策の工夫を考えるようになってきたことを私はうれしく感じています。
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