子育て情報『不登校からの復帰、そして――特別支援学級転籍をすすめる担任が「息子さんはもっと学びたいから」と言う理由【息子の復学 Vol.3】』

2019年7月17日 07:00

不登校からの復帰、そして――特別支援学級転籍をすすめる担任が「息子さんはもっと学びたいから」と言う理由【息子の復学 Vol.3】

学校に行きたい」
と呟いた。


学校側の迅速な対応で問題解決。円滑なコミュニケーションを行えるようになった息子

連絡帳を通じて、私は担任の先生に相談をし、その日のうちに連絡をいただいた。

耐えない衝突については、双方に思考と発言の特性の違いを説明し、スピーディーな子には「焦る気持ちは分かるけど、急かさずに待ってみよう」、息子には「急かされると困るのは分かるけど、“もうちょっと待ってね”と怒らずに言うようにしてみよう」と話してくださったそうだ。

注目されることに関しては、特別支援学級で過ごす時間を増やすことで視線の数を減らし、そのうえでストレスが減るか様子を見ましょう、という話になった。

以降、衝突することはほぼなくなり、注目への恐怖感については特に息子から何も言ってこないが、おかわりをしたなどの報告をしてくるところをみると、気にならなくなったのだろう。

発達障害あるあるのひとつ、アレキシサイミア(失感情症)による感情の後出しは息子にも見られる。そのため、「あのとき学校でのあれが嫌だった!これが嫌だった!」と、急にいろいろ思い出して爆発することは今でもあるが、その都度私ができるケアは私が、できないことは先生に相談し、大きなトラブルには至っていない。
そして「学校に行きたくない」という言葉も聞かれなくなった。

以前よりコミュニケーションも円滑に行えるようになったのか、気の合う友達が増えたようだ。放課後はすぐ遊びにでかけ、家に戻る時間も少し遅くなった。学校が休みである土日も、友達と遊びに出かけることが増えている。良かった。本当に良かった。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-04-006.html
参考:失感情症(アレキサイミア)| e-ヘルスネット(厚生労働省)


不登校のきっかけは、授業だった?特別支援学級への転籍を勧められた、息子の学習姿勢

「来年、進級するタイミングで、息子さんの所属を特別支援学級に転籍しようと思うのですが、いかがですか」
個人懇談のとき、特別支援学級の担任の先生から持ちかけられた。
この方、実は1、2年生のときの担任の先生でもある。
息子が登校渋りをしていたころや、不登校を始めたばかりのころは、意見が合わずに悩むこともあったが、徐々にこちらの思いをご理解くださり、校長先生と教頭先生、特別支援コーディネーターが入れ替わるまでは、学校の中ではほぼ唯一の味方になってくださった。

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