子育て情報『運動が大の苦手だった発達障害当事者の私。アニメの影響で運動部に飛び込み、スポーツの楽しさを知ることに。掴んだコツは今も活きていて…』

2020年5月30日 12:00

運動が大の苦手だった発達障害当事者の私。アニメの影響で運動部に飛び込み、スポーツの楽しさを知ることに。掴んだコツは今も活きていて…

それでも週末の試合にはやっとバッティングができるようになってきたレベルの私はもちろん出られず...毎回ボールボーイ(ボールが必要になったら審判にボールを渡す係)として参加していました。この状況は人によっては辛いと思うかもしれませんが、私は先輩たちの動きを見てルールを覚えたりするだけで楽しかったので、あまり苦になりませんでした。


新しいポジション決めの練習が転機。それからは運動が好きに!

運動が大の苦手だった発達障害当事者の私。アニメの影響で運動部に飛び込み、スポーツの楽しさを知ることに。掴んだコツは今も活きていて…の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10131045252

そんな部活生活も1年がたち、6年の先輩たちが引退するため、新しいポジションを決める日がやってきました。その日は、次のピッチャーを決めるために全員マウンドからボールを投げてみることになっていました。順番を待つ間、私は“うまく投げている自分”をイメージしていました。
そしていよいよ私の番です。

キャッチボールもろくにできない私でしたが、「これでうまく投げられたらすごいな」と思いながらマウンドに登っていきます。
そしてイメージしていたように、ミットめがけて思いっきり投げてみたところ…いままでにないまっすぐなボールを投げることができました。気分が高揚してあまり覚えていませんが、みていた先輩たちも驚いてざわついていたように思います。

その日以降、いままでとは別人のように狙ったところにきちんとボールを投げられるようになりました。今思うに、それまでは身体の使い方のコツがつかめておらず、“成功するイメージ”も持つことができていなかったのだと思います。この日はじめて頭の中にイメージを描くことができ、それがうまく投げられる結果に繋がったように思います。

このできごとからしばらくして不登校になったので、野球をする機会は減ってしまいましたが、この経験があったおかげで自分の中にあった運動への苦手意識はだいぶ薄れました。
野球をしたことで筋肉がついてきたのか、100m走のタイムも縮まり、体育の授業にも自信を持って取り組めるようになりました。


私の運動のコツは「上手い人の動きをよく見て、自分の身体でその動きを再生する」こと

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そのころの経験から、新しい運動をするときに私が意識するようになったのは、「自分がしたい動きをなるべく具体的にイメージして、それを身体で再現する」

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