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お支度途中で遊び始める…手順書の存在すら忘れるADHDむっくん。これなら常に目に入る!母が加えた改良とは

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次やることをすぐ忘れちゃう


たとえば朝のおでかけ前、むっくんはお仕度などでものごとに注意を向け続けることが苦手です。何かの途中であっても新しい刺激が入ると次やることをすっかり忘れてしまいます。

結果、口頭指示→やりながら忘れる→再び口頭指示→また忘れる→刺激が増えてストレス→母も子もイライラ。という負のループに陥ることが多々あり…

そこで出番なのが手順書!手順書とは、視覚的に行動の手順を示したものを指します。身近な所では、カレールーの箱裏に書いてある「カレーのつくり方」のようなものです。
例えばむっくんが起床から出かけるまでの手順書は…

手順書って何?

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手順書には決まった形式があるわけではなく、それぞれの子に合わせたオリジナルを作ります。

どこまでやったか分からなくなる子には、終わった事柄を剥がして見えなくしたり、1項目ずつめくり式にして不要な情報を減らす工夫を凝らしたりと、わが子仕様を探す工程は研究の果ての大発見!で達成感たっぷりです。

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ところがむっくん、どうにもこの手順書ではうまくいきません。
困ったことに手順書の存在自体を忘れてしまうのです…。

オレ、動くと忘れるの。


手順書では行動ごとに、次にやることを確認する必要があります。この、「確認のために視線を戻す作業」がむっくんには難しいようなのです。
本人によると「手順書があったことを忘れる」「見ようと思っているうちに何するんだったか忘れる」とのこと。

そこで今度は「手順書を見に行く」という項目を付け加えてみたりと、工夫を凝らしましたがやはり思うようにいきません。

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忘れるのなら持たせよう。


以前から旅行時は不安を減らすため、むっくんに持ち歩ける「旅のしおり」を作って渡していたのですが、これは忘れず自分のカバンに入れて確認してくれます。

ひょっとしたら据え置き式の手順書よりも、持ち歩き式の手順書の方が性に合っている?と思い立ち、持ち運べるサイズの手順書を作製してみました。手順書はバインダーに挟み、ペンとネックストラップをつけて持たせてみることに。

すると今まで時間のかかっていた行動速度がぐっと早まったのです。

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持たされたことで注意が逸れにくくなり、仮に逸れても「次なんだっけ?」とすぐに次の予定が確認できるので忘れにくい様子。持ち運べることで、出先でも使用できるようになり、予定の予告や忘れ物対策などにも効果を発揮しました。

例えば保育園から帰るための準備が難しくいつも手ぶらで外に飛び出してしまうむっくんが、持ち帰るものリストを渡しただけでスムーズに帰り支度ができるようになったのです。

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使い方もむっくん仕様で


色々試した結果わかったのが…
・むっくんが一度に理解できるのは今のところ6項目
・イラストよりも文字
・チェック式で使うこともやりましたが、むっくんの場合は終わったものをチェックすることも面倒な様子なので、数字を打って項目数を確認する方が負担は少なそう

今後もむっくん形式になるよう進化していけたらと思っています。

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また、首から下げられるようにしたこともあるのですが、首周りにモノが触れるのを嫌がる日もあり(平気な日もある)多くの場合、私が渡し、終わると返すというやり方で利用しています。
慣れてくると使うことを嫌がるので3日使って3日休むなど、本人の負担にならないよう加減しながら利用するように気を付けています。

大人だって使ってる?


よく考えてみると、持ち運び式の手順書や予定表は多くの大人も使用しています。
メモやスケジュール張、スマホのカレンダー、リマインダーもそうです。これって立派な視覚支援ツール!何ら特別なものではありません。

むっくんに持ち運び式手順書を使ってもらって、いつかはスマホのようなデジタル機器に移行していけばいいんだ!大人になっても使える方法なんだ!と気が付いたときはなんだかホッとした気分になりました。

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今はむっくん自ら次にやることをメモ…なんてことはありませんが、いつか大きくなって、忘れっぽくて困る!と自分で対処法を考えたとき、子どもの頃あんなことやってたなぁと参考になるといいなと思いながら、私は今日も手順書を準備しています。

未来では今よりもっと技術も進歩していることでしょう。デジタルに強いむっくん。きっと最先端の技術を使いこなして困る部分を補い、たくましく生きていってくれると思っています。

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