【漫画ルポ】個別指導も集団指導も!「LITALICOジュニア」ってどんなところ?授業の様子を取材しましたbyかなしろにゃんこ。
かなしろにゃんこ、「LITALICOジュニア幕張本郷教室」へ!
幼児教育が無償化になってお金の心配をせずに児童発達のお教室を利用できるようになりました。児童発達支援もその対象となり、「どんなことをするのかな?」と興味を持っている親御さんも多いのではないでしょうか。
とはいえ、どんなところか気になるけれど、わが子が通えるか心配で…と不安になり、見学してみる勇気が出ないという方もいると思います。
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そこで、かなしろにゃんこ。が、どんな場所なのか!?児童発達支援を行う「 LITALICOジュニア」の教室の様子をレポートしちゃいます☆
この日訪問したのは、3つのお部屋がある幕張本郷教室。先生は全員で11人!障害福祉や児童福祉の実務経験のある先生が幼児に優しく指導していました。
https://junior.litalico.jp/about/
LITALICOジュニア
幼稚園の先生からの言葉をきっかけに、教室に通うようになったレン君
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さっそく、教室に通いはじめて2年目の年長の男の子レン君、2歳の女の子リリちゃんのお母さまにお話を聞いてみました。
「LITALICOジュニア」に通うことになったのは、幼稚園での出来事がきっかけでした。
家ではそういう困った行動がなかったので担任の先生からの言葉に「うちのレンが発達障害!?」と困惑したけれど、発達障害について調べていき診断を受けてみることにしました。
いろいろ調べるうちに、発達障害は治るものではないと知って「じゃあどうするか!?」と、夫婦で相談しました。そして、就学前にある程度苦手なことをトレーニングでできるようになれないか?」と調べるうちに、LITALICOジュニアの教室のことを知って、通うことにしたのでした。
LITALICOジュニアでは、一人ひとりに合わせたさまざまなプログラムがあり、子どもそれぞれの課題に合わせて先生がおもちゃや教材を用意してくれます。子どもそれぞれに支援計画が設定されているそうで、LITALICOジュニアの教室では、6か月ごとに目標を設定して、それに合わせて無理なく取り組めるプログラムを作ります。レン君は「先生の指示に従うことが難しい」という課題があったので、教室の先生にそれを伝えるとレン君に合わせたプログラムを用意してくれました。
レン君はブロックが好きな元気な男の子。同じ年の子どもたちと一緒にトレーニングを受けても楽しく過ごせるので、複数人でのグループで、“先生の出した簡単な指示通りに行動する”というトレーニングを受けました。
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“マット運動をした後に平均台をする”という指示を聞いて、その通りできるかチャレンジ!現在は、5回の指示のうち2~3回は指示を聞いて行動できるようになったそうです。
教室に通うようになってから、幼稚園でお友達とぶつかってしまうことがあっても、以前ほど揉めずに感情のセーブができてきて解決がスムーズになったと幼稚園の先生から報告を受けたそうです。こんなことからもレン君の成長を感じたそうです。
幼稚園のクラスは人数もたくさんいますが、教室では少ない人数で「みんなと一緒」「先生の指示をよく聞く」ことを意識して、取り組むことができます。そういう経験を積むことで、幼稚園でも気持ちのコントロールができるようになってきたんでしょうね。
来春、小学校に入学してからの学校生活でもトラブルが起こらないか心配だったのですが、先生の指示通りに行動できるようになったり、お友達と仲良く遊べるようになってきたので、親御さんの心配事も以前より軽減され、レン君の将来に希望が持ててきたそうです。
レン君の2歳になる妹のリリちゃんも発達で気になることがあったので一緒に通うことにしたそうです。親御さんが、リリちゃんの発達で気になっているのは“自分で指差しなどをして意思表示をまだしない”ことなどだそう。リリちゃんはまだ2歳ということもあり、個別にトレーニングを受けています。
マンツーマンレッスンで少しずつ成長!2歳のリリちゃん
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リリちゃんは、先生とマンツーマンで感覚や感触を楽しみ、いろいろなおもちゃを触れるなかで、さまざまなものに興味を持てるような時間を作っています。
カラフルなカップを積み重ねていく遊びでは指の動きや集中力を育みます。貯金箱のように細長い穴にメダルを入れるおもちゃでは、手首の動きなどを遊びながら育めるそうです。
その他、トンネルをくぐる遊びやマット、ボールなどたくさんのことに次から次へと挑戦!はじまる前は眠そうだったリリちゃんですが、先生とマンツーマンで課題に取り組みはじめると、元気いっぱいになっていました。
トレーニングの様子を、ipadやPCモニターで見ることができるものも安心だそう。
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毎回のトレーニング後は保護者へのフィードバックの時間が
先生とお子さんとの個別トレーニング後には「今日は何をして、どういう変化や成長があったのか」を先生から親御さんにフィードバックする時間も設けられています。
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リリちゃんが、カプセルの中のおもちゃを取りたいけれど自分では開けにくく少し困っていたときのことです(このカプセルはトレーニング用にわざと少し開けにくいように工夫されています)。リリちゃんは、先生に「カプセルを開けて」と伝えたいけれど、まだうまく言葉で意思表示ができません。でも、“この中のオモチャを触りたい!”という一生懸命な気持ちを先生に向かって言葉以外の方法で表現することができたといいます。
言葉以外での表現方法でも、相手に伝えるという経験を通して、コミュニケーションの楽しさを覚えることで少しずつ、関わりの成長につなげるそうです。
レン君のお母さんは、「教室では、感覚や運動、言葉かけなどの家では味わえない刺激を繰り返してトレーニングを積めるので、少しずつ心と体が成長している」のを感じられるそうです。
またお母さん自身も教室に通う他のお子さんのママ同士、お菓子とお茶を囲んでの交流会などで、日ごろの子どもの様子や悩みなどを話したりできる時間を楽しんでいるそうです。
子どものためのトレーニング、保護者向け交流会、ペアレント・トレーニングと、LITALICOジュニアにはいくつものコンテンツがあるんですね。
発達が気になるわが子について、一人でなやまないで相談できるというのもいいですね。親御さんのケアも福祉の中では重要です!レン君はもうすぐ就学なので、LITALICOジュニアの教室も卒業になります。その話をするとなんだか悲しそう…。大好きな教室、好きな先生やお友達とバイバイする時間が近づいていることを感じているようです。
レン君が一つひとつできるようになったことを、お母さんと先生が一緒に喜ぶ姿を見て、「自分を見守ってくれている」と感じるのかもしれませんね。
1年間の通所で、母子分離の練習、そしてお友達との関わりまで
教室でのトレーニング時間は1コマ45分間ですが、最初からどの子も45分間トレーニングをできるわけではありません。“ここは自分がいていい場所、安心できる場所”だと感じることや、先生との信頼関係ができてきてはじめて、45分間親御さんと離れて遊べるようになる子もいるそうです。
そうした例の一つとして、幕張本郷教室の秋葉千鶴先生が一番成長を感じたお子さん・Aさんのお話をしてくれました。
未診断ではあるものの、自閉症傾向があるということで通い始めたAさん。最初は、お母さんと離れることができませんでした。
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お母さんにいつもピッタリくっついていないと不安な気持ちになってしまうお子さんもいます。
Aさんも慣れていない場所や人が恐くてお母さんと一緒じゃないとお教室に入れなかったそうです。
最初は個別に机に座って大好きな工作をして過ごし、先生が何か指示を出すことはせず特別なケアプログラムを行ったそうです。Aさんが興味のあるものを本人の思うままに任せて過ごすというものです。
スタートした当時は10分しか部屋にいられなかったのですが、10分から15分、15分から20分、20分から30分とお部屋にいられる時間も長くなっていきました。最初は10分しかトレーニングルームに入室できなかったのに、数か月後には45分間の間ずっと部屋で過ごせるようになりました!
そして場所に慣れてきたら、次にお友達を作るプログラムを行いました。
同じ年の子2人と同じ部屋に入って一緒に過ごします。Aさんと先生が同じ机に座り、他の2人は同じ机に座り、違う課題に取り組んでいます。Aさんは人と関わることが苦手ですが同じ部屋にいる2人のことは気になっているので、同じ部屋で過ごす日をくり返すうちに、Aさんから話しかけるようになったそうです。
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ほんとはお友達に話しかけたかったんですね。同じ空間にいる間に、少しずつ慣れていったのでしょうか?Aさんは自分が好きなものの話を2人に話すようになったのでした。1年後、LITALICOジュニアを卒業するころにはお友達と同じ机で課題に取り組めるようになったんだそうです。Aさんは、周りの人と自分から関わろうとするように成長していったのです。
「Aさんはここで成功体験を積む経験を重ねて変わっていきました。教室に通う頻度も多かったことで場所に慣れて、いろいろな先生にも慣れていきました。今は小学校でどうしているかな?」と秋葉先生は語ります。「小学校に上がると会う機会がなくなっちゃうけど、どの子もきっと元気で学校に通っているんじゃないかな?」と思うそうです。
気になったらまずは問い合わせてみて
発達が気になるなと思ったら、教室をたずねてみてほしいです。きっとお子さんにいい影響がありそうです♡教室に通う他のママ・パパとの交流ができるのもいいですよね!
先生が子どもそれぞれに合わせて教材やオモチャを手作りすることもあるそう。「どういうトレーニングがこの子の成長にいいだろう?」といつも考えてくれている人がいるのって、とっても心強いし嬉しいですよね♡
親だけで頑張らないで専門家に頼りながら子育てしていくのもいいもんだな~って思いました。一度気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか?