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通常学級?特別支援学級?わが子に合うのはどっち?むっくんの就学相談が始まって…【前編】

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通常学級でも大丈夫…?


むっくんはADHDと自閉スペクトラム症の診断を3歳半の時に受けていて、就学相談の受付が始まる前から、小学校入学後の進路について考え始めていました。
そのとき、まず最初にしたのは現在のむっくんの情報をできるだけ客観的に考えて整理すること。

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診断を受けた当時の手が付けられなかった頃と違い、6歳になった今は一見、困難さを抱えているようには見えません。
自宅ではほとんど手はかからず、会話能力も十分あり、最近では気持ちを言葉で表現できることも増えてました。読み書きも数字や計算も好きな様子。

5歳8か月で受けたWISC-Ⅳという知能検査や、言語発達遅滞検査でも大きく数値に現れるような偏りや遅れはありませんでした。コミュニケーション能力においては、多少の偏りはあるか?という評価を受けましたが、主治医や知り合いの特別支援学級の先生、療育教室の先生などからは、データから考えると問題なく通常学級に通えるだろうと判断されていました。

そうだな、落ち着いていれば大丈夫だ。
私もそう思います。
そう、「落ち着いてさえ、い・れ・ば…」です。

むっくんの見えない困難さとは?


落ち着いていれば理性的なむっくんですが、「集団の中」に入ると様子が変わります。
むっくんは自分の気持ちを我慢して、周囲の行動、大人や先生の要求に応じることがものすごく苦手です。また、感覚の過敏さから集団の中で生じる音や臭いなどをつらく感じることもあり、これも大きくコンディションを崩す原因になります。

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そしてコンディションが崩れてきた時に、
「強い衝動性からくる、やりたい!気持ちを無理に押さえつけられる」
「一方的な叱責や行動制限を受ける」
「不愉快な刺激から逃げられない」
などの事象にさらされるとむっくんは別人のようになってしまいます。

感情のコントロールがきかなくなり、大きな声で泣き、叫び、暴言、暴力、逃走など激しい行動に出ることがあります。普段の理性的なむっくんは消え、幼く退行してしまいます。
この衝動について理性的なむっくんと話すこともありますが、今は「自分でもどうしたら良いかわからない」と話してくれました。

就学相談開始前、私の思い


小学校は集団で過ごすことになるので、基本的にむっくんのコンディションは「悪い」と捉える方が自然だと私は考えました。
悪い=本人が辛いのだから、まずはできるだけコンディションを保ちやすい環境で過ごせることを大切にしたいと思いました。

当時は、まだ特別支援学級がどういう場所であるのか、主治医が通常学級で大丈夫と言っているのに、通えるのかどうかも理解できていませんでした。それでも、少なくとも通常学級はむっくんにとって辛い可能性が高いと考え、仮に通常学級に通うとしても何らかの支援があると安心だと感じたことから、小学校と相談の場を持つために就学相談を申し込むことに決めたのです…。

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わが家の就学相談スケジュール


私の住んでいる市町村区では就学相談は年長になった4月より受付開始というシステムでした。
早々に受けるつもりでいたので、年中の冬には主治医に希望を伝え、就学相談に備えて2月、3月に発達検査を受けました。(過去の発達検査は本人の検査拒否で参考値しかなかったので)

4月早々に就学相談を申し込んで、その後の流れはこのような説明を受けました。


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就学相談担当者との面談を通して


最初に就学相談担当者から様々な聞き取りをしてもらいました。
むっくんも面談し、簡単な特性を見るテストのようなものを受けました。

主治医に通常学級で良いと言われていたことから、特別支援学級を希望できるかわからなかったのですが、むっくんは希望すれば自閉症・情緒特別支援学級を選べるということで、選択肢が広がりホッとしました。

その後も更に2、3回面談を行い、小学校の通常学級や特別支援学級のシステム(先生の人数、1クラスの人数、授業、活動内容)について説明を受け、質問にもわかる範囲で答えていただきました。

担当者との相談を通して、私自身が不安に感じていることも見えるようになりました。小学校に通うのは子どもですが、何か起こった時は小学校と親の連携が大切になってきます。頑張るのは子どもだけではありませんので「子どもにとって」だけではなく、「私にとって」を考えることもまた、大切だと感じました。

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私なりに考えたむっくんに用意したい環境


面談のおかげで「むっくんと私にとって理想的な環境」をイメージすることができました。


・通常学級よりも人数の少ない自閉症・情緒特別支援学級の方がむっくんに合っていると思う
・私自身も先生としっかりと連携してむっくんの小学校生活を支えたいと考えている(積極的に相談していきたい)
・むっくんのコンディションが悪い時の避難先(クールダウンスペース)を用意しておきたい
・通常学級には同じ園のお友達も多くいることからそちらとも繋がりは絶ちたくない
・交流学級というシステムは素敵だが、集団生活が苦手なむっくんは必ずしも決まり通り行けるかわからない。その都度本人のコンディションを見て対応してほしい
・むっくんは自分で決めたことはしっかりと頑張る人なので、しっかり対話した上で日々のことを決めて欲しい
ということでした。

細かい支援方法は小学校によって異なる為、願ったからと言って叶えられるものではありません。だけど小学校訪問前にある程度自分の気持ちをまとめたことは、今思えば訪問時に何を確認し何を質問するかを明確にでき、当日を有意義に過ごすことに繋がりました。

面談後、担当者の方は保育園を訪問し集団でのむっくんの様子の確認や担任の先生への聞き取り、小学校からも園にむっくんを見に来てもらったりと準備を進めていただきその年の11月、私たちは小学校訪問に臨みました。

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