発達障害のことを私にだけ聞いてくる娘が、ある日夫に「秘密にしてたの?」と質問。夫は落ち着いた様子で話し始めて…【わが子に話した発達障害 番外編】
発達障害に関する質問は、私にだけ…
『発達障害』のことを知った娘。前回までの話は一応完結しているのですが、今回は番外編です。
発達障害について娘が疑問を投げかけてくるのは、私に対してだけでした。
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私は、一つひとつ丁寧に答えながら、娘が夫には質問しないことが気になっていました。
夫はいつも娘に対して真剣に向き合ってくれますし、療育に対して協力的。できればこのことを夫と共有したいと思っていたのですが、娘が夫に対して発達障害の話をすることはなく...気になってはいましたが、理由を娘に聞くことはせず、時間は過ぎていきました。
「なんで秘密にしてたの?」初めて娘が、夫に質問。
発達障害について話した日から2か月ほど経った日、娘は夫に向かっていきなり…
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不意打ちの質問に私は、自分が聞かれたわけではないのに動揺しました。その質問は、私には聞かなかった初めてのものでした。
しかし夫は全く動揺せず、まるで世間話をするかのように落ち着いて話し始めました。
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私はこの夫の言葉を聞いて嬉しくなりました。娘に伝えていた内容自体ももちろんですが、特に嬉しかったのは「パパとママは」という言葉でした。
夫の説明の中に隠れた、気づかい。
少しでもブレない接し方をしたかった私は、これまでも娘とのやり取りを夫に必ず話して情報共有をするようにしていました。
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そのため、娘からどんな質問をされたか、どんな会話をしたか、夫が把握しているのは当たり前なのですが…
私が単独で娘に話をしていたのに、「パパとママは」という言葉を使った夫。
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「ママが話したことは、パパと同じ考えなんだ」と言われているように感じ、知らないうちに考えや気持ちも共有できていたことがわかりました。
「発達障害は治る?」
それから、ちょっと考えた娘が今度は…
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発達障害が治るか…を聞いてきました。私は、またドキッとしました。
一般的には、発達障害は"治る"ということはありません。療育を重ね、やり方を変え、できなかったことが前よりスムーズにできるようになる…ということはあります。
しかしそれを娘にどう説明すればいい?すると夫は…
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聞かれていない私はいちいち動揺しましたが、夫は終始落ち着いて、娘にわかりやすいように話していました。
夫の言葉と説明は、私の答え合わせ。
今回のことで、私はまた一つ、夫の存在のありがたさを感じました。私はいまだ、娘とのやり取りに失敗して揉めたりしますし、『発達障害の自己認識』に関しては、冷静を装っても中身は動揺してばかりです。
しかし、こういう場面でも冷静でいてくれる夫。
普段娘のことに対応しているのは私ですが、夫はいつも、私が対応していることのまとめ…というか、決めどころ?というのでしょうか。最後びしっと締めてくれます。
これがとてもありがたく、また安心します。
私と娘のぶつかり合いの時は、多くを語らず、ダメ出しもせず、見守ってくれる夫。
その態度も、私は「夫に信頼してもらっている」と感じ、頑張る糧になります。
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そして肝心なところや、大事な場面では、大切な言葉を娘に伝えてくれる夫。私一人ではなく、常に黒子のように後ろに夫が構えていて、一緒に向き合ってくれていると感じます。
娘とたくさん向き合って、たくさん話した私より、たまに出る夫の言葉のほうが娘に届いているように感じます。私はそれを悔しいとは感じず、私が対応してきたことの丸付け?答え合わせをしてもらっているように感じています。
夫と娘の会話を聞きながら、あぁ…大丈夫…私間違ってなかった…と確認しています。