子育て情報『体を壊しても求めた高学歴、でも就職失敗――将来のために私に必要だったのは「得意を活かし苦手を避ける」選択肢だった』

2020年5月26日 07:00

体を壊しても求めた高学歴、でも就職失敗――将来のために私に必要だったのは「得意を活かし苦手を避ける」選択肢だった

大事なのは、本人が文系なのか理系なのかではなく、「どこに行けば本人の力を最大に引き出し、苦手を避けられるか」だと私は考えています。この意味から言うと、早めに知能検査を受けて、苦手と得意、そのしくみについて知っておくことも有用なのではと思います。


親世代の常識での「良かれ」ではなく、現在の本人の実情に沿った選択を

私が子どもだった当時は、親も私本人もまったく発達障害のことを知らなかったため、的はずれな無理を重ねてしまったところがあると感じています。

私はティーンエイジャーの頃、言葉にできない漠然とした生きづらさを抱えながら、「自分はできるだけ偏差値の高い大学に行ってできるだけ良い有名企業に入ってエリートにならなければ」というプレッシャーに押しつぶされそうになっていました。周囲の意見をなんでも鵜呑みにしてしまう特性もこれに拍車をかけていたように思います。

高3のとき過労で血尿血便を出して1ヶ月ぐらい寝込んだことがありますし、ストレスから希死念慮にさいなまれ、自傷や摂食障害の傾向にも苦労しました。

四年制大学で学んだ一般教養やアカデミックなものの考え方は役には立ちました。こうした教養は、いま私が従事している、物を書く仕事にも非常に役立っています。しかし、いわゆる一般的な「社会適応」の面を重視するなら、手に職をつけるような専門学校に行ったほうがよかったのだろうなと思ったりします。

「教養」と「社会適応」のバランスをいかに取るかは、十分な情報をもとに、本人が慎重かつ自由に選択するべきだと思います。私の場合、今は結果的に幸せに生きていますが、当時、情報が少ない中で慌てて「教養」ばかりを選ばざるをえなかった自分の過去には後悔があります。

発達障害児の親御さんにはぜひ、自分の世代の常識や「良かれ」ではなく、「現在の本人の実情」に沿った選択をサポートしていただければと思います。

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