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「才能があっていいな」自己肯定感の低い発達障害娘を褒めていたときの、息子の一言でハッとして。メディアの影響も?

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気持ちを上げるために


発達障害の娘は今年で社会人3年目です。
今では休むことなく毎日勤務している娘ですが、就職して間もない頃は嘔吐や頭痛、腹痛などでよく会社を休んだり早退したりしていました。

状況改善のためジョブコーチや地域活動ホームの相談員さんと連携・相談などをする一方で、気分が落ち込み気味だった娘のモチベーションアップのため、家庭では仕事以外の趣味や余暇の過ごし方を工夫しました。

休みのときはスイーツを食べたり、カラオケに行ったりしました。
また、唯一好きなスポーツ、水泳で体を動かしたりもしました。

中でも、娘が小さい頃から大好きだった絵画の制作には多くの時間を費やしました。

あるとき、娘が描いた絵画が、ある賞を受賞したと主催者から連絡がきました。

私は娘の気持ちを上げるため、ここぞとばかり娘を褒めまくりました。


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その様子を見ていた定型発達の弟の反応は...

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メディアの影響もあるのかも


確かに娘には凸凹があります。

空間認知能力が低い。聴覚過敏がある。人とのコミュニケーションが取りにくい。計算が苦手。
それでいて本から学んだ知識の量、PCスキル、勢いのある絵の描写や色彩のセンスは優れています。

でもそれらが『特別な才能』と言えるほどかというと、正直“?”な感じです。

息子は当時10才。
まだ幼いこともあり、よくメディアなどで取り上げられる『障害のある人は、特定の分野においてずば抜けた才能がある』といった情報を鵜呑みにしていたのかもしれません。

実際『ある分野で天才的に秀でた能力を持っている障害者』もいるでしょう。しかしながらそれはほんの一握りであって、娘を含め多くの障害者はそうではありません。

私は娘が「得意なこと」や「好きなこと」で生計を立てていくことを望んではいません。
本人が熱意と覚悟を持ってそれを希望するなら話は別ですが、好きなことも仕事になると自分の思い通りにならないことが多く、逆に辛くなるということを、娘はすでに経験から学んでいます。また、娘は体調がメンタルに左右されやすいタイプです。

趣味や好きなことでストレスを発散し、精神的・身体的に落ち着いて、“毎日ハッピー!”とまではいかなくても、辛いとかしんどいと感じない日々を送ってくれたら良いな、と私は思っています。

私は自己肯定感が低い娘の気分がアップして、メンタルの安定に繋がれば…という気持ちで彼女を褒めてきました。

なので、息子が姉を羨ましいと感じていることに驚きました。

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親として“同じだけ気にかけている”をアピール


定型発達児・者が難なくできることに障害児・者は多くの労力を使いますし、その努力が報われないこともままあります。
なので親は彼らの小さな一歩に大きな幸せを感じることがあります。でも定型発達児・者も苦労や努力をしていないわけではありません。

きょうだい児より障害のある子どもの方が手がかかるため、関わる時間に差がでてしまうかもしれないけれど、“気持ちの面ではどちらも同じだけに気にかけている”ということを両者に上手く伝わるようにしていくことも、とても大切なのだと感じました。

息子は運動が得意で他人とのコミュニケーション能力に優れています。
読書が苦手で算数が好きです。

幸いにも娘とは真逆のタイプなので、それぞれの得意分野を違ったアプローチで褒めることができます。


「これからは娘が嫉妬しない程度に、息子の長所ももっと褒めていこう!」と私はこの時思いました。

息子は娘と違って微妙な空気の違いを察することができるので、娘に対してするような“大げさな褒め”ではなく“ほどほどの褒め”を心掛けつつ(笑)

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