パニックを起こすと人格豹変!? 発達障害小1息子の暴言・暴力から見える苦しみに切なくなり...
むっくんの癇癪・パニック
むっくんの癇癪・パニックは2歳頃から始まり、現在も続いています。むっくんはパニックになると暴言や暴力が始まり、私の心もかき乱されるので、冷静な対応が難しい!と日々悪戦苦闘しています。最近は、むっくんのこと、私自身のことを切り分けていく必要性を感じています。
それでも、年齢と共に暴力は減ってきており、最近では暴力だけはコントロールしようと、必死で自分と戦う様子も見られるようになりました。攻撃対象も誰彼構わずだったものが、最近は外では我慢して、帰宅後に私をターゲットにストレスをパニックとして吐き出す形に変化してきています。パニックをその場でどう落ち着けるか、というマニュアルはなんとなくできてきたのですが、将来を見据えて自己コントロール力をつけることに関しては、むっくんの成長にまかせるしかないというのがわが家の現状です。
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どうしてパニックを起こすの?
パニックを起こす理由は人によってさまざまだと思いますが、むっくんの場合、大きな要因は感情のコントロールが苦手なことと、「他者への恐怖感」からくる「疲れ」だと考えています。
むっくんは感覚や周囲の雰囲気、人の持つ感情などに敏感で恐怖を抱く傾向があります。
特に対人コミュニケーションが苦手なむっくんにとって、他者からの予測不可能な刺激は恐ろしく、対応に大きなエネルギーを使っている様子。
結果、疲れによりいつもはできる、感情コントロールしながら人と関わることが難しくなります。すると、まるでヤマアラシのように全身から棘を出し攻撃を開始。相手を戸惑わせ退けて自分を護ります。きっかけはさまざまですが、パニックの底には「自分を護りたい欲求」があるように感じています。
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パニック後のようす
パニックを起こした後はすっきりして穏やかになることもあります。むっくんにとってパニックや癇癪は、どう表現するのか解らない心の苦しさを発散する効果があるようにも感じています。ぶつけられる方はたまったものではないのだけど…
ただ、穏やかな時を知っていると、「普段はあれだけのエネルギーを自分で律しているのだな…」と、その苦労を感じる瞬間でもあります。
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パニックをしばしばおこすむっくんですが、パニック後には「周りに酷いことをしてしまった」と理解しています。聞き分けの良い子でいようとする時もあり、周囲の反応を気にしている様子がうかがえ、パニックはむっくんにとっても好ましい発散方法ではないのだとも感じています。
穏やかに戻ったむっくんとパニックについて話すこともありますが、別人なんですよね・・・。穏やかむっくんは、話すまでもなく自分の行いが好ましくないことも理解しているし、どうしたらよかったのかも理解している。更にパニックを起こしている自分に対し、恥ずかしいという感情まで持っている。こんなむっくんですが、パニックを起こすと人格が変わるので、いつもの倫理観は吹き飛んでしまうのです。
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パニックを起こしているむっくんのことを、穏やかなむっくんに話しても別人に説教しているようでしっくりこない。
そう思っていたらむっくんが面白いことを言いました。
「あれは『ビックバンむっくん』だから・・・」
むっくんの自分研究
5、6歳ごろから、癇癪やパニックを起こしている自分を「ビックバンむっくん」と呼び、通常の自分と分けて考えるようになったむっくん。この頃から「自分研究してみようか!」と私が呼びかけ、むっくんが自分のパニックについて客観的に考えることを促しています。
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「ビックバンむっくん」という別人格の行いについて話し合うことで、私もむっくんも敵対するのではなく、共同研究者のような気持ちでパニックと向き合えることも増えました。自分を客観視しつつ、自己理解を深めていく。時間はかかりますがこのやり方こそ、将来のむっくんを助けうる力になるのでは?と期待しています。
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癇癪・パニックを肯定し共に生きる覚悟
むっくんのパニックは、私に対する暴言や暴力で現れます。先日は夕方に「買い物に行きたいのだけど、一緒に来る?待ってる?」と聞いただけで始まり(行きたいか行きたくないか、自分の気持ちがわからず表現できなかったから)これは私の予告不足の影響なのですが、そんな時はさすがに心が折れます。
暴言や暴力で負の感情をぶつけられると、腹は立つわ、悲しいわ、「なんでこんな目にあわないといけないの?」と、私まで怒りに支配され、言い争ったり取っ組み合いになる日もあります。
「私は子どものころ我慢したのに…自由で羨ましい!」と嫉妬してしまい、引きこもって泣いて過ごす日もあります。
しかし、視点を変えてみるとパニックはむっくんに、どうして自分はこうなんだろう、嫌われてしまう、見捨てられるという恐怖を生み出します。むっくんが叩いているのは私なのか、むっくん自身なのか。どこか自傷行為のように感じることもあり、彼の苦しみに切なくなる日もあります。
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だけど、その場しのぎの対応でその瞬間はおさめることができても、本当の意味で私にむっくんを救うことはできません。感情のコントロールはむっくんがこれからも自分で向き合っていかないといけない課題だからです。この先も自分と向き合い、理解し、自分自身の好ましくないと感じている面も、否定するだけではなく、時に受け入れ、時に工夫し、折り合いをつけながら生きていく先に、幸せがあるのだと私は考えています。
そのために今、私にできることは何なのか。
これからも考え続けていきたいです。
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