ADHD息子、学校での友達トラブルで愚痴が止まらない!母が記者になりきってトコトン聞いてみたら…
ドッジボールを断ってケンカに。帰宅後に始まるグチ大会...
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発達障害がある息子リュウ太は、小学校で周りの子たちとうまく交流ができませんでした。
休み時間にドッジボールに誘われても断ってしまいます。
断ると、「人数が足りないのに協力してくれない」と周囲の子から言われてケンカになったりして、余計にみんなと遊びたくなくなるそうで...午前中のケンカのイライラが帰宅後も尾を引いてしまい、「アイツあんなこと言いやがって!そっちが悪いクセに!ブツブツ...」と30分から長いときは2時間続くグチ大会でした。
この子のグチ、長すぎ!短くするにはどうしたら?
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3年生から6年生までは、ほぼ毎日学校であったイヤな気持ちを家に持ち帰っていました。
私はそんなリュウ太のグチを、仕事や家事に手を動かしながら聞いていたのですが、ある日、この子のグチは長すぎるな~?どうやったら短くなるんだろう?と考えました。
思い出したのは、お兄ちゃんが悩んでいたときのこと
そこで昔あったあるできごとを思い出しました。
夫の連れ子のお兄ちゃん(リュウ太の異母兄弟・5歳年上)が5年生のとき、お稽古事がやりたくなくて悩んでいたときのことです。お兄ちゃんと一緒に喫茶店に行ってじっくり話を聞いたことがあるのですが、私はそのときにお兄ちゃんの悩み事を聞きながらメモを取っていきました。
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子どもは悩んでいることを自分でうまく説明できませんから「うん、うん、それでどうしてそう感じたの?」「それはどういうときにイヤなの?」と質問し、メモに書いて整理しながら話を聞いたところ、お兄ちゃんは話しながら泣きはじめたのです。
でも泣いて話をしたらスッキリしたみたいで、その後は明るく元気になりました。たまっていた心の泥が流れ出た感じでしょうか。私も1時間じっくり聞いたことで、子どもの苦手なことや特性も見えてきたんです。
そのときのことを思い出して「そうだ!リュウ太にも同じことをやってみよう!」と思いました。
メモを片手にインタビュー!見えてきたリュウ太の気持ちは...
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メモを取りながらリュウ太だけを見て「うん、うん、それでどうなったの?」と話を聞きました。
時系列で話すことや人間関係などを説明することができないので、私がインタビュアーになりきり、質問をしていきます。
リュウ太も私がメモを取って聞くことで、普段のグチから少しだけまともに説明するようになりました。きっと真剣に聞いている私の姿を見ながら話すことで、聞いてもらうことって気持ちがいい!と目覚めたのかもしれません。
そして、いつものグチでは分からなかった、周りの子とケンカしてしまう理由やリュウ太の特性も見えてきました。
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ドッジボールをやりたくない理由は、
①輪の中心にいる子たちが自分たちに有利になるようにルールを変更してしまうからつまらない。
②新しいルールがすぐに理解できないし、人が勝手に決めたルールに従うことがイヤだ。
③ボールを狙った場所に投げることができなくてバカにされてイヤだ。
④逃げることも苦手だからみんなから攻撃の的にされることがイヤだ。
➄教室で絵を描いていたいときに誘われるから断っている。
⑥断ると文句を言われるから仲良くしたくない。
などと、いくつかあることがわかりました。
学校であったことは詳しく聞いてみないとわからないものだなと思いました。
普段のグチだと「アイツムカつく」などと文句しか言わないので、原因が見えてこなくてわけが分からなかったのです。
私はリュウ太に、校庭で元気にみんなとドッジボールしてほしいと思っていましたが、それはリュウ太にとってハッピーなことではないと分かりました。
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フェアな遊び方ができていない場所にムリに入っていかなくてもいいと思ったのです。それに休み時間の過ごし方は自由なんだから、絵を描いて過ごしたいならそれでもいいですよね。
私はリュウ太に、断ることもあっていいことを伝えて、ケンカにならない断り方も説明しました。それでもしばらくはケンカになっていたようですが…やれやれ。
それからはグチが長くなる案件については、片手にメモで『お母さん記者』になりきって、悩みを聞くことにしました。
子どもの話をだまってじっくり聞いてあげることって、心のケアになるのかもしれないと思いました。胸にたまったものを吐き出したら少しは生きやすくなるかな?とも思います。