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コロナ禍でリモート講演ざんまい!休職中の発達障害がある娘との有意義な時間にも…

LITALICO発達ナビ

コロナ禍で身のまわりにも少しずつ"オンライン化"の流れが


以前コラムでコロナ禍でのインターネットの有効活用について書きましたが、

さまざまな団体、自治体、学校などでのインターネットを活用した取り組みは着実に広まってきていると感じます。

実際、わが子が通う学校で今年度からウェブベルマークが採用され、また文化発表会の様子の動画配信なども決まりました。
日中時間が取れない保護者には嬉しい限りです。

好みの講演をチョイス☆


多くの親御さんがそうであるように私も障害のある子の親として、わが子の障害についてもっと理解したい、役に立つ情報を手に入れたいとずっと思っていました。
でも、下の子が小さかったり場所が遠かったり時間が取れなかったりして、専門家による講演を聴きに行く機会はどうしても限られてしまっていました。

それが、コロナ禍でさまざまな催しがオンライン化される中で、講演会もオンラインで開催されるものが出てきているのです。もちろんその中には、発達障害に関するテーマのものもありました。

7月頃、私はいくつかのウェブ講演会の申し込みをしました。

ウェブ講演会にはさまざまな種類があります。

・有料or無料
・リアルタイム配信or録画配信
・参加に顔出しが必要なものetc...

私は「無料」で「こちらの顔出しが不要」の講演会をチョイスしました。

初めて“面白い”と思った講演会


初めて参加したウェブ講演会はH医師の講演でした。
勉強になったり、感動したり、元気をもらったりした講演会は過去にいくつもありましたが、「面白い!」と感じたのはこの講演が初めてでした。

娘にも聞かせたい内容だったので、私はそばにいた娘も呼んで一緒に視聴することにしました。

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Upload By 荒木まち子

※私達親子は「ソーシャルスキル」とは「本人が身に付けておくべき生活スキルや社会性」だと思っていました。

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※H医師は、個性的な人たちや発達に偏りや遅れのある人たちとその家族や支援者の仲間づくり、活動拠点づくり、ネットワークづくりを支援する団体の代表理事もされています。18才以降、放課後デイサービスが使えなくなった障害者児・者の居場所が不足している現状のなか、私達親子もその必要性を切実に感じています。


専門家のお話を自宅で娘と一緒に聞いて、その内容について感想を言い合う。発達障害のこと、これまでのことから現在、そして今後の生活のことまで、改めて一緒に考えられる機会にもなり、親子でとても有意義な時間を過ごせた気がします。

私が聴いた講演会は、その後YouTubeにも動画が上がっていました。繰り返し視聴できるのもとてもありがたいなと思います。

https://youtu.be/4Tgj_BF15_M
令和2年度発達障害者支援事業「ぽぽむ」講演会「改めて『発達障がい』とは何か考える」

あらためて先生の著書を読むことに


視聴後、私は早速H医師の著書を読みました。

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H医師のことは今から10年ほど前、娘が中学生のころから知っていて、何冊か著書を読んだことがありました。でも当時、私はいじめや進路など目の間の娘の困りごとの対応に必死で、正直、本に書いてあることはそれほど心に刺さりませんでした。

H医師のお話はもしかしたらお子さんがまだ小さい保護者の方にはきついと感じることがあるかもしれません。
しかしながら、娘の二次障害や休職を経験した今、私はH医師の言っていることに「全くその通り!!」と強く共感しています。

その後も私は、H医師のウェブ講演会は自治体や親の会、NHKが主催したものなどを、何回か視聴しました。

他にも興味のある講演会がたくさん


9月後半にはY医師のリモート講演会も視聴しました。こちらは医療との付き合い方をテーマにした内容で、娘には見せないほうが良さそうな内容だったので私一人で見ました。

H医師の講演と同様に、自分が今まで娘にしてきたことはここが間違っていたのかも!と気付くお話少なからずありました。今後の娘に対する対応に活かせる支援方法や内容や投薬についてのお話もあり、とても有意義な内容でした。

10月以降は『親なきあと』のセミナーや『きょうだい児』のウェブ会議も視聴する予定です。

オンラインセミナーの注意点は?


セミナーの種類によっては生配信のものもあるので、視聴時にネットの接続が悪くなると見ることができなくなってしまいます。


また、資料はスマホの画像などでは見づらいことがあるかもしれないので、事前にプリントアウトしておくことをおすすめします。期間が過ぎてしまうと資料のダウンロードができなくなる場合があるので要注意です。(私は一度これで失敗しています。)

数時間、誰にも邪魔されず動画を視聴することが難しかったり、聞き取れなかった箇所をもう一度見直したいという時には、開催日以降に配信される録画動画が便利です。(そういった配信がない講演会の場合は頑張ってメモを取るしかありません。)

メリットいっぱい!


会場に出向いてリアルで講演を聴いた方が、講師の方のお人柄もよくわかり、何倍も楽しいはずです。
講師の方もリモートだと視聴者の反応が解りづらかったり、また、全国配信ともなるとオブラートに包んだ言葉遣いになるかと思います。コロナが終息した折には、リアル講演会に足を運んでみようと思っています。


それでも、遠慮することなく質問やチャットができたり(私は講演会などでは恥ずかしくて絶対手を上げないタイプ)、移動にかかる費用や時間の負担がなく日本全国の講演を視聴できたりするのは、やはり大きな魅力です。他にも、人が大勢いる場に長時間いることが苦手な方や、大きな音が苦手、会場の明るさや暗さが苦手な方も、自宅からであれば聴講しやすいかもしれません。

オンラインの活用にはまだまだ可能性があると思います。
新型コロナウイルスによる新しい生活様式に合わせて進化した『情報収集』や『学習』のスタイルに、私も積極的に取り組んでいこうと思っています。

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