【新連載】疑問形で要求、忍者のように逃走、ママパパと一緒に涙ーーマイワールド全開の11歳、自閉症児ハルの日常
はじめまして、ハル11歳です
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ハルは多動を伴う発達障害、自閉症スペクトラム(知的障害あり)と診断されています。
療育手帳は2度。
これから母である私ベスが、そんなおもしろ子どもハルの世界をご紹介していきます。
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2秒前に話しかけてきていたのに、もう振り向くといないです。さながら忍者のようです。
とにかく興味先行型というか、なにかに気を取られればそちらに行かずに済みません。警察に捜索願を出したことも過去10回以上...。あれ...もっとかな...記憶が(白目)。
ですが本人の頭の中にはしっかりと地図が入っているようで、うろたえることなく1人で過ごし、気が済んで戻ってくることも。慌てていないため、周囲の方々に「迷子」と思っていただけないのですよね。
「多動で迷子になる」ピークは、3歳〜8歳ごろ。高いところ(大木のてっぺんや電話ボックスの上)にいるハルを見つけては、降ろしていました。
最近は落ち着いたのか、はたまた自重が重くなったからか笑、高いところに登ることは減りました。
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感受性が豊かなほうで、自然の中で四季を感じたり生き物を愛でたりしています。
気候の良い日は本当に日向ぼっこをしている野生動物のように気持ちよさそう~にしているので、そんな過ごし方をハルに教わったりしています。
とてもファンタジーな世界で生きているようで、トトロやラピュタの世界にいたり、アンパンマンの世界にいたりするようです。
満月をとってくれと頼まれたことも笑。
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家族の紹介も少しだけ。
弟イツは理系で独自の考えがあったり、小学生らしいあほな部分もあったりするおもしろ子ども。
妹ぴっぴは真面目なタイプで、小柄ながらいつも筋トレをしている天真爛漫な女の子です。パパは冷静沈着ローテンション、でもいつもふざけています。替え歌やマニアックなモノマネの研究に勤しんでいます。たまに真剣な相談をすると、1番欲しい言葉をくれます。
私ベスは、まあまあぽんこつ人間です...。
なんでもおもしろがれる才能はあると自負します。
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ただいまと同時に「いっちゃんは!?」と探し、弟イツとハグ。イツもハルが大好きなようで2人は兄妹愛がでっかいです。
そしてパパの帰宅時には、いつも感動の再会のようなテンションで『無事でよかった!?』と言います。
でもそうだよね。ほんとみんないつも無事で帰ってきてくれるのは当たり前ではない、尊いことだよね。
よかった。ハルありがと!
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私やパパのメンタルが落ち込んでしまうような日は、必ずといっていいほどハルもメンタルがくずれてしまいます(離れた場所にいても)。
なにかをキャッチしてしまうのかもしれません。
ハルのすごいなぁと思うところは、そんなちょっとした第六感?みたいなところです。
自分で植えたみかんの種の発芽の日を当てたり、近所のカメの冬眠が明けた日を知っていたようにその日に会いにいったり。いろいろなエピソードがあります。
思春期にさしかかってきたハルと一緒に
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ハルは現在11歳。少し思春期にさしかかってきたのか、パニックになってしまう頻度が増えて手を焼く日もあります。どうやら、ハル自身が納得いかないと感じられることが増えたのかなと思います。
小さな頃は淡々とスケジュールに沿っていたので楽ではあったけれど、いまのこの変化も成長だと思ったりします(思えない日もあります...!)
いままでも、これからも。
ハルはハルのまま、ハルの世界の日々を素敵なまま重ねていって欲しいです。もちろん弟妹たちも。
そして、完璧な良いママにはなれないけれど、私も私のまま一緒に暮らしていきます。