テストも校則もない。高等部在学中からインターン―学びながら社会と繋がり、実践的なITスキルを身につける。多様な働き方にマッチする人を育てる「バンタンテックフォードアカデミー」を取材。生徒インタビューも
既存の学校とは違う自由な学校生活。それは学ぶ人を選ばないということ
バンタンテックフォードアカデミーの強みや生徒への想いなどを、同校スクール運営チーフの渡辺敦司さんにお聞きしました。
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<渡辺敦司さん>
大学を卒業後、穀物の国際貿易に9年間携わり、アメリカ駐在経験もあります。アメリカでITの大切さを感じ、独学でプログラミングを習得。教育分野に適性を感じ、IT×教育の分野に参入。
既存の学校に問題意識を持っていたことも参入の理由のひとつ
――渡辺さん自身はなぜ教育業界に参入されたのですか?
渡辺さん:そもそも私自身、既存の学校や教育に大きな疑問を感じていました。私自身の経験ですが小学校、中学校、高校、そして大学と長い時間勉強をしてきたのに、社会に出たときに役立つスキルが身についていないと気づいたんです。そのときに感じた問題意識がそもそもの始まりだったように思います。
――このスクールの一番の特徴はどんなところでしょうか?
渡辺さん:当校は“世界で一番、社会に近いスクールを創る”というビジョンを掲げているのですが、その言葉の通り、学校と社会の垣根を取り払っています。インターンや業務委託などで、すでに社会と繋がっている生徒もたくさんいますし、会社からの報酬を得ている生徒もいます。一番の特徴は、スクールのなかだけではなく、社会のなかで学び成長する機会を提供しているところです。
――高等部の生徒もインターンなどに行くのでしょうか?
はい、すでに行っている生徒もいます。また、高等部・専門部という名称はあるものの、授業は高等部も専門部も一緒に行っています。
これも社会の環境を意識しているから。仕事をするうえでは、いろんな年齢の人が協働していますよね。だとしたら、スクールも年齢にこだわらずにクラスをつくったほうが良いと考えました。
――どのような生徒が在籍しているのでしょうか?
渡辺さん:入学当初はエンジニアを目指しているという生徒が多いですね。ですが、エンジニアは向き不向きがありますし、入学して学んでみた後に「これは違うかもしれない」と気づく生徒もいるんです。その場合も、他の分野で活躍できるようなサポートをしています。営業職のインターンをしている生徒もいます。これまではIT業界と呼ばれていましたが、今後ITはすべての業界にまたがる技術になっていくでしょう。
ITスキルは、どんな業界であれ自分が望む働き方をするための強みになるはずです。