テストも校則もない。高等部在学中からインターン―学びながら社会と繋がり、実践的なITスキルを身につける。多様な働き方にマッチする人を育てる「バンタンテックフォードアカデミー」を取材。生徒インタビューも
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1コマ目の授業は、福祉とITのコラボレーションについての講義。吉田講師が自身の働いた経験を元に話しをしたり、日本と海外の対比をしたりとさまざまな視点から福祉について語っていたことが印象的でした。
2コマ目の授業では、短編映画製作に向けての準備が進行。各自が監督、脚本家、役者...など、やりたい役割を挙げ、それをもとにグルーピングを行っていきます。これから先6回ほどの授業とその他の時間を使って短編映画の製作を進めていくそうです。
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授業は講師が一方的に話すのではなく、対話形式で進んでいきます。授業のなかでは「今はどんな時代か?」という疑問が講師から投げかけられ、生徒が答える時間がありました。
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「夢で溢れている」「スキルをつければ評価してもらえる」「やろうと思えばなんでもできる」など、ポジティブな意見が多数。生徒の未来を切り開くパワーを感じることができました。
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また、授業の投影スライドはslackで共有、グループ分けなどもオンラインツールを活用して行われており、生徒は筆記用具を持たず、パソコンを駆使しているのも印象的でした。
生徒にもリスペクトを。いつか一緒に働く仲間になる可能性もあるのだから
授業の終了後、講師の吉田氏にもお話を聞きました。
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<吉田理穂講師>
大学で芸術を学び、卒業後は出版社や広告代理店勤務。その後IT業界に参入。昨年はイタリアやスイスを訪れ、アーティストや技術者を取り巻く社会について考える機会を持った。
――アートシンキングという授業を通じて生徒に伝えたいことはどんなことですか?
吉田講師:私自身、現在も開発会社で働いているのですが、エンジニアと接していると社会課題に対する知識が不足していると感じることがあります。生徒には世の中のことを知ったうえで、自分はどう振る舞うのか、あるいはどのように表現するのかを考えられるようになってほしいと思っています。
教養や課題意識がベースにあって、そのうえにITのスキルや知識を積み重ねて社会で活躍してほしいですね。
――生徒と接して感じることはありますか?
吉田講師:“一歩踏み出している生徒”が多いと感じています。