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集団行動についていけない娘を助けたのは…?発達障害の娘に持たせた手づくりアイテム

LITALICO発達ナビ

注意するときは、絵カードで。


広汎性発達障害の娘は、現在小学5年生。
小さいころは言葉のコミュニケーションが苦手で、言葉でなかなか伝わらないときは絵カードをよく活用していました。

3歳~4歳ぐらいのころは、買い物に行くとき、スーパーに入る前に…

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『お菓子は、買いません』『ママから離れません』『走りません』
の絵カードを見せてから、中に入るようにしていました。

視覚優位な娘は、言葉で説明するより、絵で見せる方が理解も早く、しっかり守ることもできました。

そんな娘が、幼稚園に通っているときのお話です。

先生の指示に、反応できない。


幼稚園に娘のお迎えに行ったとき、先生から、

「おやつ、着替え、移動などの声かけ時に、一人、その場から動かず、みんなが移動した後に、先生が迎えに行ったり、お友達から手を引かれて行動したりしている…」

という話を聞きました。

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娘は、先生のいうことを無視していたわけではなく、先生が言ったことの意味がわからなかったのでしょう。

みんなが動いたら、一緒に動く…という周りの行動を見て考えることも苦手だったので、どうしていいかわからず、その場に残っていたのだと思います。


娘の特性がわかっている私には想定内だったのですが、園の中では、やはり一人先生の言うことを聞かない子として映ります。私はそのことで、娘が周りに輪を乱すと思われたり、孤立したりしてしまうことが心配でした。

絵カードをつくり、持たせてみた。


私たちは、幼稚園に入園するときに、言葉でのコミュニケーションが苦手なこと、絵で描くとわかりやすいことは伝えていたのですが…

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娘一人のために、『絵を描いて説明してください』というのは、なかなか言いづらい…。

そこで私は、先生から聞いた話から、園生活の1日の中で指示されるだろう言葉を絵にしたカードをつくり、娘のリュックの中に入れました。

使われた様子はなし…


翌日、早速先生に、絵カードのことを説明しました。

しかし数日経っても、使ってみたという報告はない…。

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出過ぎた真似だっただろうか…
使ったかどうか確認したり、何度もお願いしたりするのも気が引ける…
先生も忙しいから、わざわざ見せる時間がないよね…

と自分を納得させ、そのままリュックの中に入れ続けました。

いつの間にか、娘が…


しばらくすると、娘がリュックの中のカードに気がつきました。


当時、少しずつしゃべれるようになっていたこともあって、自分でカードを見ながら、一つひとつ確認するようになりました。

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それ以降、先生の指示に固まっているという幼稚園からの報告はなく、どうなったのかなと気になりつつ、そのままにしていました。

遅れてはいるけれど、先生からの指示に反応できるように!


それからしばらく経ったころ、幼稚園に早めに迎えに行き、帰りの会をいつもより長い時間みていると…

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先生の指示にワンテンポ遅れるものの、なんとかついていこうとしている娘の姿を見ることができました。
園でカードを使用してもらった訳ではありませんでしたが、つくったカードを見てことばを確認していたことで、娘自身がその言葉に反応できるようになっていたようでした。

意図せぬところで、効果を発揮した絵カード。

私の場合、先生が使うことはありませんでしたが、言葉での指示を聞くのが苦手だという子は、絵カードを持参していくのもいいかも!

わが家のように、意外なところで効果を発揮するかもしれません。

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