小1発達障害娘の運動会練習、「朝礼台に注目」ができなくて。活躍したのは今回もアレだった!
不安で始まった、運動会練習。
広汎性発達障害の娘は、現在小学5年生。これは、娘が小学1年生のときのお話です。
娘が小学校に入学後、初めての運動会の練習が始まりました。
私は、娘が無事、練習をこなせるか心配していました。
小学校の運動会は、人数も多く、ほかの学年との合同練習もあります。
幼稚園の運動会とは、雰囲気もやり方も違う練習…。
練習時間も長いので、娘がその時間、最後まで集中できるか不安だったのです。
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ちゃんとやれてる?気になるけれど…
娘は、運動会の練習がある日、いつもひどく疲れた様子で帰宅していました。
ちゃんと指示は聞けている?動けている?
そのことが気になり、練習の様子を聞いてみるのですが、
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「疲れた」「暑かった」というだけで、具体的な話がなかなか聞けません。
先生からの報告や電話も特になかったので、「きっと、きついけどきちんとやっているのだろう」と思っていました。
指示を聞けてなかった。
ある日、用事があって小学校に行った際、担任の先生にばったり会いました。
私は気になっていた、運動会の練習について、聞いてみることにしました。
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娘は、「朝礼台に注目」という先生からの全体への指示に反応できず、一人、違う方向を向いてボーっとしているということでした。
耳で指示を聞きとることが苦手な娘ならではの、行動だと私は思いました。
なぜ見れない?
私は、帰宅後、早速娘に話を聞いてみることにしました。
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私は、娘が朝礼台の意味が分かっていないのかと思ったのですが、娘は朝礼台のことはわかっていました。
そうなると…
私は、娘が言葉だけの指示だけでは、長く指示を聞いていられないのかもしれないと思いました。
そこで、娘の脳内に指示のイメージが浮かびやすいよう、絵カードをつくることにしました。
絵カードは、直前に見せる!
私は、「朝礼台に注目」という言葉と、朝礼台に注目している人の絵を描きました。
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しかしこのとき、娘はまだ特別支援学級に在籍しておらず、担任の先生に絵カードを渡して見せてもらう…というのは、さすがに気が引けます。
娘一人のために、そんな対応を要求することは無理だと思いました。
でも…絵カードなら少しは効果があるかもしれない。
なんとかして活用できないか…。
そう考えた私は、毎朝、登校前に朝礼台の絵カードを見せることにしました。
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さらに、娘の体操服入れにその絵カードを入れ、娘が着替えるときに自然と目に入るようにしました。
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これを数日繰り返したところ、
担任の先生から『朝礼台見られるようになりました』と言われるようになりました。
運動会当日に確認してみると…
そしてやってきた運動会当日。
本当に見られるようになっているのか、気になっていた私は、ドキドキしながら開会式を見守りました。
娘は「朝礼台に注目!」という掛け声で、朝礼台の方をさっと見ることができるようになっていました。
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しかし、その集中力は、長く持ってはいませんでした。
目が少しずつずれていき、身体がふらふら。
最終的には、完全に目が下に向いていました。
話している先生を最後まで見ることはできませんでしたが、最初の掛け声に対しては、さっと反応できている姿を見て、絵カードは、役に立ったと実感しました。
暑い中で先生の話を聞いている間、ずっと目線をそらさず、じっと立っているというのは、(私も経験がありますが)難しいもの。今、それを求める必要はないと感じました。
現在小学5年生になった娘。
去年(4年生)の運動会では、「朝礼台に注目」の声かけにも難なく反応できるようになっていて、先生を見ていられる時間も以前より増えました。
最近では、成長からか本人が絵カードを「いらない」と拒否するようになり、絵カードの活躍する場がほとんどなくなりましたが、これまで絵カードにはたくさん助けられました。
絵カードを見てくれるうちに、たくさん活用できてよかったと感じています。