年中の次男も「発達障害かも?」園の先生からの報告があったけれど… 療育は諦め、ペアトレは失敗続きでモヤモヤの日々【障害受容 次男編①】
ADHDの特性が顕著に表れたきっかけは、私が3人目を妊娠したこと
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今から6年前のある日、年中の次男が通う保育園の先生から最近の様子について報告がありました。
そのころちょうど長男が療育センターに通えるようになり、投薬治療が開始され、私自身は3人目を妊娠していました。
先生が話す次男の様子は、
・集団行動でいつも一番最後
・上手くいかないことがあると机や椅子を蹴る、癇癪を起こす
という内容でした。
集団行動の遅れはもともと気になっていた部分ではありましたが、以前よりも切り替えが難しくなっていたようです。
癇癪についてはいままで起こすことは少なかったのですが、
クラスのお友達(男の子)と口論になったときに、自分の思いを言葉にうまく表せず、悪態をついたり物にあたる姿が目立つようになっていました。
先生とは、「お母さまが妊娠してから起こったことなので、いわゆる『赤ちゃん返り』かもしれませんね」という話になり、私の中でも先生のその言葉は腑に落ちました。
ですが、「この子も長男と同じで、発達障害なのかもしれない」と思う気持ちもありました。
癇癪は環境が原因?それとも発達障害?
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年中で先生からの指摘があったとき、たまたま次男のクラスに、次男のように癇癪が目立ちはじめたお友達がいました。
数ヶ月前に引っ越しのために転園してきたご家庭で、下の子の出産を控えている点、ママが妊娠していたという点など、わが家と状況が似ていました。
そのため私は「発達障害なのかもしれない」という考えもありましたが、「定型発達でも赤ちゃん返りがあるようだから、見分けがつきづらい」とも思いました。
結論からいうとそのお友達は定型発達の範疇だったのですが、非常に癇癪の内容が似ていました。
また、同じ園のママに話を聞くと「うちも下の子を妊娠したときは『赤ちゃん返り』があったけど、下の子の成長と一緒に落ち着いてきたよ」という答えが返ってきました。
環境を整えようと考えたものの…難しいと感じ現状維持
私は仮に次男が発達障害だったときのために、周りの環境を整えようと考えはじめました。
しかし、当時は療育センターは患者数が逼迫しており新患受け入れストップ、子ども発達支援センターは、長男のときと同様に1年ほど待つため、通えるのは就学直前という状況でした。
児童発達支援は今でこそ増えていると感じますが、当時はまだ小さな娘と次男を連れて通える距離にはなかったので、わが家にとっては難しいと判断しました。
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それ以外にも、個人的な理由が2つほどありました。
1つ目は、当時、落ち込みやすい長男のサポートと、下の子たち(乳児)を優先したことです。
「自分1人で処理できるキャパシティー」を考えた結果、真ん中っ子で友達の多い次男の優先順位を下げてしまいました。
2つ目は、「長男のことを相談したときと同じように『もっと課題の多いお子さんもいるので』と断られることへの苦手意識」です。
(詳しくは前回のコラムで書かせていただいています)
当時は、周りで「うちの子は落ち着きがなくて…」と心配する家庭は把握していたものの、児童発達支援に通所している家庭もなく、私にとって通所はとてもハードルの高い存在になっていたのでした。
※お住まいの自治体や環境によって違う可能性があります
独学のペアレントトレーニングも上手くいかず失敗続き
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福祉センターに「親が自宅でもできる支援」について相談したことがあります。
そこで私は、ペアレントトレーニングの存在を知ります。
療育センター等の医療型施設でも講習があるとのことでしたが、小1~小3の子どもの保護者で子どもに診断がおりていることが条件でした。
当時次男は年長だったため条件にあてはまらず、私は独学でペアトレを学ぶことにしました。
ですが、どうしても「見ないふり」をしたり、「好ましい行動」を見つけることが難しくて、失敗続きでした。
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まだ乳児だった長女の泣き声を「うるさい!」と怒って訴える次男。決して妹の存在が煩わしいわけではなく、優しいところもたくさんあります。ですが、特定の音への過敏さからくる怒りの声を聞くと、どうしても私は「長女の泣き声よりも次男の大声の方が気になるよ…」「そんなに強い言い方をしなくても…」と思ってしまい、その気持ちは次第に次男に対して適切ではない言葉に変わっていってしまったのでした。
次回は次男が就学してからのお話になります。
私はここでようやく、自分の育児の中途半端さと、次男の気持ちを汲んだ関わり方を知っていくことになります。