子育て情報『私の兄は重度自閉症。子ども時代に見た大人に自分も…?きょうだい児、そして妻・母として感じた「ショック」な感情』

2021年9月25日 14:15

私の兄は重度自閉症。子ども時代に見た大人に自分も…?きょうだい児、そして妻・母として感じた「ショック」な感情

結婚、出産を経て現在兄とは全く別の人生を歩んでいます。
子どもが通っている保育園の近くに福祉園があり、障害のあるお子さんや大人の方を見る機会が多いのですが、兄と重なり懐かしい気もちになります。


5年ぶりに兄と再会。そのとき自分がもった感情にショックを受け…

5年前、私の母が亡くなり葬儀のため現在住んでいる東京から実家のある大阪に帰ることになりました。
そこで5年ぶりに、兄と再会しました。

親なきあとの生活のため、兄は障害者支援施設に入所していました。
障害者支援施設に入所したあとしばらくして私は結婚、出産、仕事…と、自分の生活を優先していたので施設に顔を出す機会がなかなかなく…本当に久しぶりの再会でした。
兄は普段はなかなか自由に外出できないのですが、特別に葬儀に参列できることになったのです。
(支援員さんにも同行していただけました)

私の兄は重度自閉症。子ども時代に見た大人に自分も…?きょうだい児、そして妻・母として感じた「ショック」な感情の画像

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私は懐かしくなり兄と久しぶりに会話をしました。…が、自分の感情の中で徐々に違和感がふくれあがってきたことに気がつきました。
実家を離れて10年以上、重度障害のある兄と一緒に暮らしていなかったせいか、兄とどのようにコミュニケーションをとったらいいのか分からなくなっていたのです。

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それに加えて、一番悲しくなったのは、離れて暮らしたり会わないことで、「自分の現在の環境とは別の人」という感覚になってしまったという部分です。

私は夫と結婚する前に、実の兄に障害があることは伝えていましたし、そのことに関して思うところはあったのかも知れませんが、黙って受け入れてくれました。

また、義両親にも兄のことを伝えてはいて、温かく受け入れてもらえたのですが、夫の家系には障害のある人はおらず、「口には出さずとも、不安に思うところはあるのかも知れない」という疑いに似た気持ちが自分の中にあることに気づいたのです。また、わが家の長男と次男は発達障害がありますが、私の兄とは特性が異なり、コミュニケーションをとることができます。息子たちは、兄のような重度心身障害のある人とは普段触れ合う機会がありません。
長男が生まれたばかりのころ一度、長男を連れて入居する兄に面会をしたことがあるのですが、覚えているわけもなく…。
子どもたちには「お母さんのお兄ちゃんには重い障害があるんだよ」

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