子育て情報『ASDコウ、小6にして気づいた「約束」の重み。信頼されないと約束することも叶わなくて』

2021年10月20日 06:15

ASDコウ、小6にして気づいた「約束」の重み。信頼されないと約束することも叶わなくて

と肩を落としました。

「『約束』の重さに比べたら、今まで僕が言ってきた『だってこういう理由があったから約束が守れなかったとしても仕方がないんだ』の理由なんて全然重くなかったのに…。何が大切なのか優先順位を間違ってたって気づいてしまった…」とショックを受けるコウ。その様子を見ていた私は、『そこでショックを受けるのは大きな変化だな』と思いました。

ASDコウ、小6にして気づいた「約束」の重み。信頼されないと約束することも叶わなくての画像

Upload By 丸山さとこ

今までのコウであれば「なんだ、そういうことだったのか!」と分かった時点でスッキリして元気になっていただろうと思います。場合によっては、理解と発見の喜びでニコニコしていたかもしれません。

しかし、今回のコウは今までの自分の行動を振り返って「自分がしてきたことは相手からの信頼を失う行動だったのかもしれない」とショックを受けて動揺しており、私はそんな彼の姿に少し成長を感じました。
また、「約束を守る」ということについても、「『約束』は相手が応じてくれてこそ成立するもの、そして『約束』をしてくれた相手との信頼関係を築くために『約束を守る』はとても大切なこと」だと気づいたのは、彼にとって大きな変化だっただろうと思います。


信用の土台をつくること、その上に積み上げていくということ

今回の一件で、信用を積み上げるためには約束を守ることが大切・約束を結ぶためには”信用の土台”が必要なのだと知ったコウは、「まずは今残っている約束をきちんと守る」と言い、担当している家事や宿題や明日の支度などの”日常の中にある約束”を大切に守ろうとしています。

とはいえ、それだけ『約束って重いんだ』と気づいたあとであっても、コウがまだまだ「約束」を守るということを完璧にできるわけではないだろうな…とも思います。

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そういう意味では”コウの行動”自体を手放しで信じているわけではない私ですが、”コウが何かに気づいたこと”は信じています。これから先コウが約束を破って「気づいたと思ったのに全然変わらない、自分はダメだ」とめげてしまったときは、陰からひっそり応援していきたいなと思いました。

執筆/丸山さとこ

(監修:井上先生より)
11歳で約束を破ることの重大性に気づいたことはすごいことだと思います。このあとの課題として自分が守れそうな約束をしていくこと、条件を交渉すること、守れそうにないときに代替案を提示することがあるかもしれません。
お母さん自身が感情的にならずに子どもの成長を見守っておられる姿に感動しました。

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