愛あるセレクトをしたいママのみかた

場面緘黙の娘、ストレスで限界に。食べられない、体にも異変?「娘を変えよう」とした母の反省

LITALICO発達ナビ

プールのときに気づいた体の異変とさらなる食欲の低下


年長さんの11月。このころ通っていたプールを見学していたときに、次女の体の異変に気づきました。

場面緘黙の娘、ストレスで限界に。食べられない、体にも異変?「娘を変えよう」とした母の反省

Upload By まりまり

明らかに次女のお腹が、ほかの子よりも膨らんでいたのです。そういえば、このところ食欲の低下もあるし、季節的にも風邪とかの影響かな?と思っていました。

小児科で聞いてみる


それにしてもお腹が出すぎている気がする…と思って、小児科に行ったついでに医師に相談しました。そして、詳しい検査をすることに…。

場面緘黙の娘、ストレスで限界に。食べられない、体にも異変?「娘を変えよう」とした母の反省

Upload By まりまり

場面緘黙の娘、ストレスで限界に。食べられない、体にも異変?「娘を変えよう」とした母の反省

Upload By まりまり

結果、検査で特に病気は見つからず。では何が原因かというと、次女は空気をたくさん飲み込んでしまって、胃がパンパンになってお腹が膨らんでいる状態で、膨満感から食欲もなくなっているとのことでした。
たぶん呑気症かもしれないと。

いつかは分からないけど空気を大量に飲み込んでしまって胃が空気でパンパンになってしまって、それによってゲップやオナラが出たり、胸やけ・吐き気といった症状が出てしまうものだそうです。

原因はストレス?


原因は主に精神的なストレスかもとのお話でした。この時期は思い当たることがいくつも…。

年長さんで最後のクリスマス会。発表する劇ではナレーターの役を任され、ピアニカの演奏があり、歌も歌うし、英語での発表、さらに年長さんとして会全体の進行も担っているような状況でした…。年長さんは毎年こんな感じだし、本人は「クリスマス会の練習楽しい!クリスマス会楽しみ!」と言っていたので、私はこのときは大きく心配はしていませんでした。

ただ、次女は責任感が強いところがあり、先生の助けはあるものの、本人が知らない間にかなり無理をして頑張ってしまっていたようです。
そして、なんとクリスマス会直前に帯状疱疹を発症してしまったのでした…。(結局クリスマス会はお休みしなくてはいけなくなりました…。)

そのうえ、このころから園での小学校準備で、簡単なワークを始めるなどお勉強も始まっていて、「小学校に向けて頑張ろう!」と、園の中でも今までと違った対応となってきていました。今まで、安心して過ごせていた保育園での大きなプレッシャー、第2の家として過ごせていた場所からから離れなくてはいけない不安感、こういった積み重ねで、次女にはかなり負担になっていたのだと思います。

場面緘黙の娘、ストレスで限界に。食べられない、体にも異変?「娘を変えよう」とした母の反省

Upload By まりまり

食べられなくなった次女をみて気づいたこと

場面緘黙の娘、ストレスで限界に。食べられない、体にも異変?「娘を変えよう」とした母の反省

Upload By まりまり

年長さんになってから、園でのお給食が食べられなくなっていた次女ですが、空気を飲んでしまっているお腹の膨満感から、家でも「気持ち悪いからご飯いらない」と、ご飯を完食できなくなって、ほとんど手をつけないことも…。さらに、テレビなどで食べ物の映像が映るだけで「気持ち悪いから消して」と騒ぐように。最終的に体重まで減少してくるほど食べられなくなってしまって、あまりに食べられなくなった次女を見て、私自身もものすごくつらい気持ちになりました…。

それまで、ほかの子のようにいろいろできない次女を見て「小学校に行くまでに何とかしなくちゃ!」と思っていました。
次女のために、と思っていましたが、つらそうにしている次女を見て、全然次女のためになってないんじゃない…?とやっと気づきました。
なんというか、私の不安な気持ちを解消するための行動になってしまっていて、次女の不安に寄り添うことができていなかった気がします。

このころ、私は次女を小学校という環境に合わせることばかりを考えていたんだと思います。今なら、「環境を整える・環境を変える」という選択肢もありますが、このときは「次女を変える」という方向しか考えておらず、次女にはものすごくきつかったんだろうなと、振り返って思っています。

執筆/まりまり

(監修:井上先生より)
発達障害や場面緘黙のあるお子さんに限らず、本人としてもやりたいことがたくさんある一方で、断ることや適度にやり過ごすことが苦手で、過剰にストレスをため込み、それをうまく言葉で伝えられないことで苦しくなってしまう場合があります。

親としてお子さんのがんばりに気づきつつ、適度な調整を子育の中でしていくのは大変なことだと思います。本人の思うままにやらせたらいいのか、それによってつぶれてしまうなら親が先回りして断ったほうがいいのか…判断が難しいところですよね。どちらにせよ「正解」があるわけではないので、お子さんと対話をし「つらい」「きつい」など弱音も言えることや、そんなことを言いやすい関係をつくっていくことが大切なことではないかと思います。

提供元の記事

提供:

LITALICO発達ナビ

この記事のキーワード