子育て情報『算数障害じゃないのに…得意教科との差は80点以上、計算ができないのはASDの特性の影響で…!?』

2021年11月12日 06:15

算数障害じゃないのに…得意教科との差は80点以上、計算ができないのはASDの特性の影響で…!?

になってしまっていました。

苦痛になった理由の一つとして思いあたるのは、私が小学校の早い時点で教師にぶつけた疑問にきちんと答えてもらえず、まるで私が悪いかのように理不尽に叱責された経験です。

「算数・数学はなぜ勉強しなくてはいけないのか。生きていくうえでなんの役にたつのか」
「つるかめ算はどうしてこういう仕組みになっているのか。なぜ、これとこれをこうするとこの値が出るのか」
「分数を分数で割るとはどういうことなのか。また、どうして分母と分子をひっくり返してかける決まりになっているのか」

こうした疑問に担任の先生はなかなか答えてくれず、繰り返し訊いているうちにどんどん不機嫌になって「ともかくそういうことになっているんだ!」「屁理屈をこねて大人をバカにしているのか!」「なんてひねくれた性格の子なんだ!」などと怒鳴られるのです。

いま思えば、当時の担任たちは私の質問したようなことについて興味がなく、そういうものだと捉えて疑問に思ったことがなかったり、知らなかったりしたのかもしれません。それを私が繰り返し質問するものだから、ついあのように怒ってしまったのだと思います。


彼らは数学の専門家ではないのだから、知らない・分からないならそれも仕方ないのだと今は思います。ただそれなら「先生も詳しい理由は分からないんだよ。でも、とりあえずこうすることが一番便利だからこういうことに決まっているんだ」などという言い方をしてもらえたら、私も繰り返し質問することはなかったと思います。

小学校も教科担任制になって、算数には数学を専門に学んだ人が教えてくれたならと思います。数学の専門家は数学の深い理論や、数学の世界でいま何が分かっていて何が分かっていないかを知っているから。彼らは、算数を学んで知識と技術を積み重ねていくことの意義や面白さについて語れるし、算数を教えることへのモチベーションも高いはずです。

また、もし当時から書字障害への理解・学習支援があったなら、私はもっと楽しく算数・数学に触れられただろうと思います。

私は中学のころ、数学のノートがあまりに汚いというので数学の先生に「やる気や教師への尊敬が足りない!」と叱責され、反省文まで出させられたことがあります。
気持ちの問題ではない、どう頑張ってもできなかったのに…。

努力してもきれいにノートが書けない子がいるという理解が浸透していてほしかったし、学習障害のある子にも使いやすいノートやタブレットPCなどのツールがあったならと思います。

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