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気になって仕方ない!小4のASD長男が繰り返すある行動。個性を受け入れたいけど我慢できない母の救世主は4歳の妹だった…!?

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凸凹兄妹は行動がユニーク!?


うちの凸凹兄妹は21歳と14歳。2人ともASDがあり、知的障害はありませんが日常生活では年齢の割にできないことが多々あります。

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Upload By 寺島ヒロ

また、こだわりの強さゆえに、好きなものに没頭して、行動がユニークになることもあります。

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とはいえ、日常生活で必要なことは、ゆっくりではありますが身につけていってますし、好きなことに没頭するのも悪いことではないと、私は思っています。日々の暮らしの中でのフォローは大変ですが、大抵のことは受け入れて、彼らのペースでの成長を見守ってあげたいのです。

しかし、そんな私にも、どうしても許容できない息子の行動がありました…。

どうしても許容できない、息子の行動とは?


それは、小学校4〜5年生のころ頻繁に起こっていた、軽く飛び跳ねながら「わっわっ」「わっわっ」と二回ずつ繰り返して言うという行動です。

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一度この「わっわっ」が始まると、2~30分は続きます。
本人に「耳障りなのでやめてくれない?」と言っても、「やろうとしてやってるわけじゃない。自然に出てくるんだよ」と言うだけです。

木曜日と金曜日によく見られるので、学校に行く日が続くとストレスが溜まってきて、こういう行動が出るのかもしれません。療育センターの先生に聞いてみたところ、チックの一種かもしれないと言われました。ストレスを逃すための行動だとすると、無理に止めると本人の負担が増えて良くないかもしれません。

ですが…

この「わっわっ」が、なぜか私はすごく気に触るのです!夫や、当時よく家に来ていた私の母もそれほど気にならないと言っていたので、相性があるものなのかもしれません。

仕方ないので、この「わっわっ」が始まると、ほかの部屋に移動したり、ほかの家族がいるときは、もう任せて近くの喫茶店に逃げたりして凌いでいました。

逃げ場のない車の中で事件が!


しかしある日、私とタケルといっちゃんの3人で、車で出かけていたときに事件は起こりました。
後部座席のタケルが座ったまま、「わっわっ」と言い出したのです。

焦りました!

タケルの「わっわっ」は、一度始まると2~30分は止まりません。運転中にこれをずっと聞かされてはたまらない。でも、この状態ではお店などで休むことも難しいでしょう。

どうする?…懸命に考えましたが、後ろから聞こえてくる声が気になって考えがまとまりません。「少し黙ってて!」と叫びそうになったとき…

意外なところから救世主現る!


当時まだ4歳だったいっちゃんが「んぱぁぱ♪んぱあぱ♪」と、タケルの声に合わせて歌い始めたのです。

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不思議なことに、メロディーラインが被さると、タケルの声が気に障らなくなりました。最初からそういう音楽の一部だったかのように聞こえてくるのです。


これが「正解」だったのか!


それから家でも時々いっちゃんは、タケルが「わっわっ」と言い出すと歌い出し、一緒に飛び跳ねて踊ります。なぜか歌が終わるとタケルの「わっわっ」も終わるのです。今までの1/10の時間に短縮され、私も逃げなくて良くなりました。

いっちゃんには、お兄ちゃんを助けるというつもりはなかったと思いますが、結果的にこれが突破口となり、タケルは飛び跳ねたくなったら音楽プレイヤーで曲をかけて、リズムに合わせて体を揺するという方法を編み出しました。

あの「わっわっ」という声も次第に聞かれなくなり、わが家に平和が訪れたのです。

執筆/寺島ヒロ

(監修:井上先生より)
この行動がチックであるかどうかは分かりませんが、お子さんの示している常同的な行動(同じ動作を繰り返したりする行動)には、そのお子さんなりのさまざまな意味があることが多いです。状況によって、またお子さんによって異なるのですが、何もすることがないときに感覚刺激として行っている場合もあれば、嫌な刺激や浮かんでくる考えから逃れるためにしている場合もあります。寺島さんのエピソードのように、周囲が落ち着いた環境になることが、お子さんの行動を強化しないで減らすことにつながるかもしれません。

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