2022年4月11日 12:15
ノートを見て「やる気がない」と激怒され。成績がいいのに不器用すぎた発達障害の私、先生に嫌われた学生時代由
使えるツールは使って「本人の楽」を大事に
私の人生は、自分の苦手を把握し、苦手をカバーしてくれるツールと出会ってから格段に楽になりました。要らぬトラブルやストレスが減り、それまで誰も知ることのなかった本来の能力を発揮できるようになって自己肯定感もアップしました。
私が子どもの頃には発達障害の世間的認知もなく、今のようなITツールも存在しませんでした。しかし、いまの子どもたちにはこれらの両方があります。いまの子どもたちにはぜひ、こうした環境を存分に享受させてあげてほしいと思います。
障害のあるなしに関わらず、人にはそれぞれに苦手なこと、頑張ってもできないことがあり、それはツールで乗り越えられるならどんどん乗り越えていけばいいのです。
文/宇樹義子
(監修者・鈴木先生より)
発達性協調運動症(発達性協調運動障害)は不器用さが根底にあり、球技が苦手だったり、字の上手く書けないことが多いです。ただ、ADHDの治療をすすめ、集中できるようになると字がきれいになったり、シュートが入るようになったりする人も多いのです。
日本では根性論的な指導をされることが比較的多いのに対して、野球が盛んなアメリカではリトルリーグ時代から何度の角度で投げればいいなど具体的に教えてくれます。発達性協調運動症(発達性協調運動障害)のある人は、周りの理解がないと責ばかり受け、自尊心が落ちてしまいがちです。感覚統合訓練や音楽療法が訓練法としてお勧めです。宇樹さんが行っていたダンスは音楽と感覚統合が組み合わさっているのでとてもいい方法だと思います。
字が上手く書けなくても、今はPC等ITツールも普及しており、それに救われる人も多いのではないかと思います。書字障害のある方も学校でPCやタブレットを用いることでいじめや叱責から逃れられています。みんなと一緒でなくてもいいのです。
「会社員だけどお母さんだから。お母さんだけど会社員だから。どちらも放り出せない葛藤」まぼの“働きながら子どもを育てる”ということ Vol.11 | HugMug