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「発達外来に行ってみてください」無発語で多動の息子、2歳半で心理士に勧められて。障害があると診断されるの?緊張と不安の初受診

LITALICO発達ナビ

初めて聞いた「発達外来」

「発達外来に行ってみてください」無発語で多動の息子、2歳半で心理士に勧められて。障害があると診断されるの?緊張と不安の初受診

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息子の発達の遅れが判明してから相談しにいった発達支援センターで、心理士さんから発達外来(※)の受診を促された。そのときは具体的な理由を言われなかったが、今振り返ると息子を支援に繋げていくためだったんだなと思う。

私は発達外来の存在を知らなかったため、『発達障害って病院にかかるのか!』と内心驚いたことを覚えている。それまでは「発達障害=療育へ行く」だけだと思っていたのだ。

心理士さんより、「行くなら院内にOT(作業療法士)やST(言語聴覚士)のいる病院がいいよ」と教わったのだが、調べてみるとそんなに数がない。私の住んでいる地域でその条件を満たしていて家から通えそうな病院が3ヶ所ほど。1番近い病院は毎月1日の朝からその月の診察を電話で予約するのだが争奪戦らしい。1日は仕事の予定があったので朝から電話をすることができず、お昼の休憩時間に電話をかけてみたのだがすでにその月の予約は埋まってしまっていた。


仕方なく家から電車とバスを乗り継いで1時間ほどかかる病院に決めたのだが、そこは紹介状がないと受診ができない。急いでかかりつけの小児科へ行き紹介状を書いてもらった。

※発達外来…小児科の中に設置されていることが多い。診察時間を絞り、発達が気になる・遅れがあるお子さんを専門医が検査・診断したり、助言(療育・子育て)や投薬を行ったりする。

緊張しながら病院へ

「発達外来に行ってみてください」無発語で多動の息子、2歳半で心理士に勧められて。障害があると診断されるの?緊張と不安の初受診

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発達支援センターで発達外来の受診を勧められてから数ヶ月後、リュウが2歳8ヶ月ごろに初受診をした。

当時の息子を連れて電車とバスを乗り継いで病院まで行くのは大変だったため、初回は父(息子の祖父)に車を出してもらった。初受診の際は紹介状と母子手帳を持って行った。

息子が自閉スペクトラム症だと言われるのか、ドキドキしながら呼ばれるのを待っていたのを覚えている。
担当になってくれた先生は優しそうで、でもハキハキと喋ってくれる女性の先生だった。

初受診

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「リュウくんこんにちは!」先生がリュウに話しかけるも息子はスルー。キョロキョロと室内を見回し自由に動き回っている。

そんな息子の様子を見ながら先生といろいろな話をした。言葉がまったく出ていないことや発達状況、家族構成や身内に発達障害がある人や病気の人はいるか、保育園のこと、仕事のことなど、さまざまなことを聞かれた。

「いつごろ歩き出した?」「いつごろ指差しした?」なども細かく聞かれるのでこれから受診を控えている方はメモして行った方がいいと思う。私はまったく用意してなくて「いつできた?」の問いかけにしどろもどろになってしまった。

特に先生の口から自閉スペクトラム症などの診断名が出てこないので、恐る恐る「この子は発達障害があるんですか?」と聞いてみた。
すると、言葉が出ていないことに関して、ただ言葉が出ていないだけ(こちらの言うことをちゃんと理解している、やりとりができる)ならただ言葉が遅れているだけの定型発達かもしれないが、やりとりができていない、理解も及んでいない部分が見えるので「発達障害の可能性が高い」と伝えられた。

ただ、「まだ発達検査をできる段階ではないためハッキリと断言できない」とも言われてしまった。

発達外来へ行くようになって

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それから3ヶ月毎に発達外来を受診することとなった。

行くたびに近況報告で、「こんなことができるようになりました!」「こんな発語がありました!」などを伝えている。先生も「おー!すごいねぇ!!」と褒めてくれるので私も嬉しくなってしまう。

受診時間は15分程度で病院への移動時間や待ち時間の方がだいぶ長くかかるが、息子のできたことを伝え、発達外来の先生に褒められるということが嬉しくて受診が苦ではない。定期的に気になったことの相談もできるし、その後、発達検査を受けてOTやSTの訓練にもつながることができたので、発達外来に通うようになってよかったと思う。

執筆/まる

(監修:井上先生より)
発達外来に通ったことで、お子さんの得意なことや苦手なこと、少しずつできるようになっていくことなど、さまざまなことに気づけるようになったのはよかったですね。
通うのに時間がかかったり、待ち時間が長かったりとその間どのように過ごされたのかと想像するとさまざまなご苦労があったことでしょう。
投薬などはなくても、定期的に主治医の先生にお子さんの発達の様子を見ていただくことは、まるさんの感じておられたメリットのほか、子どもさんが少し大きくなってきてからも健康管理やさまざまな行政書類、学校への意見書などを書いていただけたりなど、たくさんのメリットがあると思います。

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