2022年4月18日 06:15
フラッシュバック?自閉症息子の突然の喜怒哀楽に戸惑い…衝動的な他害にできることはーー児童精神科医 三木先生に聞いてみた!
突然のフラッシュバックに戸惑う日々
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みん(以下、――)Pは突然固まって何かを考え込んでいると思ったら、急に泣いたり怒ったりします。頭の中でいろんなことを思い出してそのような状態になっていると思うのですが、理由を想像しても分からないし見守るしかないのかな?と思っています。ですが、泣いたり怒ったりしている姿を見ると、何かこちらでも対応しないといけないのかな?と感じることもあり、どのように接したらいいのか戸惑ってしまうことも多いです。
三木先生:あまり戸惑わず見守る形で良いかもしれません。外からできる介入はあまりないので、見守りながら本人が落ち着いたら声がけすればいいと思います。
ほとんどは本人の内面世界で完結している場合が多く、本人の中で思っていることが少し外に漏れ出ているだけなんですよね。外の世界と疎通しているわけではないので、本人の中でその気持ちがおさまったときに、こちらから「どうしたの?」「大変だったね」と声をかけてみると反応はあるかもしれません。
外の世界のあり様によっては内面世界のストーリーが少し変わるかもしれないので、できる外的介入としてはPくんに寄り添ってあげたり快適な状態にしてあげたりすることもあって良いのかもしれませんが、外から見ているとその変化があまり分からないので無力感がありますよね。
――ものすごくあります。だから戸惑うしフラッシュバックが起こるたび対応するのが大変だなと思います。
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自分がどのように介入できるのか?タイミングを考える
三木先生:日常的に全てのことに対応するのはかなり大変だと思います。でもとりあえず外的介入にトライしてみるのもありかもしれません。見守りつつ、声をかけ、どのタイミングでの声がけが有効だったかを少しずつ見つけていくのがいいかもしれません。
自分のリソースが有効に活用きるタイミングを知っていき、そのタイミングで介入していくほうがお母さんも疲れませんよね。
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――そう思ったら私はまだ経験が足りないですね。フラッシュバックが起こると焦ってしまったり、どう対応するのが正解なのか分からなくなります。
それから、一週間前に起こった兄や友達とのトラブルを思い出して、兄や友達にくってかかることがあります。自分1人の中で起こるフラッシュバックではなく、自分が根に持っていたトラブルを、その相手の顔を見たことで突然思い出して行動に出てしまうという感じの「対・人に対するフラッシュバック」