2022年7月1日 06:15
実父には「難儀な子を産んで」と言われ。自閉症息子にとって「怖いおじいちゃま」だったけれど
母が子育てしていた時代は発達障害という言葉もありませんでしたので、知識も祖父のようにはありません。でも、障害があろうとなかろうと可愛い唯一の孫。そんな愛情をかけてくれる母です。
怖い父ではありましたが、シングルでも困らないようにと経済的な面でもいろいろ支えてくれました。生前は折り合いが悪いこともありましたが、亡くなった父の墓前にまいるたび、「本当にありがとう。感謝しています」と伝えています。
執筆/立石美津子
(監修者・鈴木先生より)
昔から「雷おやじ」「頑固おやじ」などと称される父親の多くには、ASD特性があったと思われます。
お父様には、食物アレルギーの孫の前でもソフトクリームを食べてしまう自己中心的な面や、パニックになった孫と遊ばずスポーツクラブへ出かけてしまう聴覚の過敏さやマイペースさ、また時間へのこだわりなどがうかがえます。
しかし、経済的な面での支えがあったことは救いです。
自己中心的な面があっても、娘のことを思いやる優しさがベースにある、一見怖いけれど実は優しいお爺さんだったのだと、お子さんに伝えてあげてください。
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