2022年7月20日 14:15
勉強のつまずきは、感覚過敏や鈍麻が原因?発達障害との関係、学習困難の理由や支援方法も解説【専門家監修】
>解決策マスクをすることでも、ある程度においを隠すことができます。給食は無理をせず、食べられるだけでよいというルールにできるように相談してみましょう。食器やカトラリーの感触が苦手という場合もあるかもしれません。いずれにしても、無理をさせずに本人がどうしたいのか要望を聞いてあげるようにしてください。嗅覚過敏については、学校以外の場所であれば、ガムを噛むことなども有効です。
衣類など肌に触れるものに敏感な子どもが苦手な触感のものに触れずに授業に参加できなかったり、肌に触れている服の着心地などが気になって授業に集中ができなくなる場合などがあります。
のりや粘土、手の汚れることが苦手
理科の実験や図工の授業など、手が汚れる体験授業はたくさんあります。触覚が過敏な場合は粘土やノリなどのベタベタしたものが手に触れることがいやで、授業にうまく参加できなかったり、がまんしようとすると先生の話が耳に入らなくなったりします。
>解決策苦手なものを無理やり触らせようとせず、触る場合には、少しずつ試してみましょう。それでも触れない場合にはゴム手袋の使用など、道具を使うことで授業に参加できるように相談してみてください。
服のタグや着心地が気になる
着ている衣類の肌への刺激が気になることがあります。タグや縫い目、あるいは靴に入った細かい砂などが気になると、学習に集中できなくなります。
>解決策服を選ぶときに、材質、タグの位置、縫い目の具合など、本人と一緒によく確認して快適なものを選びましょう。タグが気になる場合には、根元からタグをしっかり切ると、気にならずに着られるようになることもあります。
感覚鈍麻がある子どもの学習の悩み
感覚が過敏なこととは反対に、感覚が鈍すぎる鈍麻している場合もあります。たとえば、暑い日なのに厚手のジャケットをそのまま着てしまう、熱いものに触れているのに気づかないでやけどするといったことがあります。
感覚を求めて体を動かしてしまう
感覚を求める傾向が強いために、授業中に体を揺らしたり動かしたり、じっとしていられない、離席が多いなど、集中して学習に取り組めない状態となることがあります。
>解決策例えば、噛めるもの・握れるものといった道具を使ったり、人工芝のついた足置きを使ったり、椅子をバランスボールにしたり、といった感覚を取り込める環境を作ることが解決策となります。