「一緒に寝てほしい」精神的に幼い娘の「ひとり部屋が欲しい」宣言!?障害がある娘の成長に、戸惑いとうれしさを感じて
精神面で実年齢より幼いところがあった、娘のゆい
私は以前から、ゆいは精神面で実年齢より幼いところがあるかな、と感じていました。でも個性の範囲だと思って気にしていませんでした。
障害の診断がおりた今になって思えばもしかしたら特性もあったのかもしれませんが、なかなかの甘えん坊さんで初めてのところには一人で行けない、行く場所の下調べが必須…など怖がり屋さんだったのです。例えば、お買い物は店員さんと会話をしないといけないので苦手だし、小学5年生のときの自然学校では見知らぬところに親を伴わずに行くのが不安でたまらないようでした。「宿泊施設の間取りを教えて、施設の画像を見せて」と何度もせがまれたものです。
そんなゆいですが、小学校の高学年ともなると大人びてきたなと思うところがあります。
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困っていた寝室問題
ゆいは、不安を感じるのが人一倍強く、一人で行動できるようになるには時間がかかるタイプでした。特に、電気を消して眠れないこと、だれかと一緒でないと眠れないことにはちょっと困っていました。
いえ、ちょっとでなく大いに困っていました。
なぜかというと、わが家の寝室が狭いからなのです。
私たち夫婦と、ゆいと小3の妹。家族4人で川の字になって寝ているのですが、もうゆいは私と身長がほぼ同じなのです。そのため家族で寝るには手狭になっていました。
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小学6年生になったある日…!
早く独り寝ができるようになってほしいと願いながら過ごしていたのですが、小学6年生になったある日、ついにゆいが「一人部屋が欲しい」というようになりました。
そこでパーテーションで子ども部屋を2つに区切り、それぞれにデスクとベッドを配置しました。広くはないですが個人のスペースをつくると大喜び!お気に入りのものを並べたりして楽しく部屋づくりをしていました。
とはいえ、個室は起きている時間だけ必要なスペースで、寝るときはやっぱりみんなと一緒がいいというのかなと思っていたのですが、「今日は私、この部屋で寝るね!」と宣言し、あっさりと一人で寝られるようになったのでした。
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そしてもう一つ。個室をつくってから、ゆいはほとんどリビングに顔を出さなくなりました。食事と入浴後、少しゆっくりしたら部屋に戻ってしまいます。本人に聞くと「平日はゆっくりしたい」「一人になりたい」と言っていました。
正直に言ってしまうと、これは私としては寂しかったです…。でも夫に聞くと、夫自身も十代のころは用事があるとき以外は自室にいたというので「思春期はあんなものだよ」と言っていました。
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あんなに部屋が狭いから早く個室に移ってほしいと思っていたのに、いざ行ってしまうと寂しいものです。
これも成長なのかなとちょっとうれしく、かなり寂しくもあります…。でも私も子離れしていかないとと自分に言い聞かせています。
執筆/吉田いらこ
(監修:三木先生より)
自分から部屋で寝る、こもるようになるというのは成長のあかしですね。こういうときにあとを追わず寂しさをぐっとこらえるのも、子育てにおける大切な役割です。思春期の「一人でぐるぐる考える時間」をたっぷりつくってあげられると良いですね。