里親家族の実話を映画化。「家族でいられるタイムリミット」を前に。家族とは?里親、実父との絆と葛藤ーー「1640日の家族」7月29日から全国で公開
里親家族と里子の幸せな日々
Upload By 発達ナビニュース
生後18ヶ月のシモンを受け入れた里親のアンナと夫のドリスには、2人の息子がいました。シモンと息子たちは、朝から晩まで一緒に遊び、きょうだいのように成長しました。いつでもどこでも笑いが絶えない家族5人。幸せな4年半が過ぎようとしていました。
Upload By 発達ナビニュース
突然訪れた家族のタイムリミット
ある日、月に1度の面会交流をしていたシモンの実父であるエディからシモンとの生活を再開したいという申し出があります。
シモンが産まれて間もないころ、シモンの母は他界。シモンの父、エディは悲しみに打ちのめされ、福祉機関にシモンを託したのでした。数年をかけエディは悲しみから立ち上がり、シモンとの生活を再開させるために、努力を重ねてきました。
エディの申し出を福祉機関が認め、週1回週末にシモンと実父エディが過ごすというトライアルがはじまったのです。
それぞれの葛藤
Upload By 発達ナビニュース
里親であるアンナはシモンを受け入れてから怪我や病気にならないようにといつも心配りをし、末っ子のようなシモンを大切に大切に育ててきました。突然はじまったシモンと実父の再始動をアンナは心配していました。
息子たちにとってもシモンはいつも一緒にいるのが当たり前の存在。シモンがいない週末、シモンがいない誕生日会…家族の心は揺れ動きます。
Upload By 発達ナビニュース
一方で、シモン自身も葛藤しながらも実父エディとの距離を少しずつ縮め、親子の絆を育んでいきました。
ある日、シモンはエディの家から1枚の写真を持ち帰ります。そこには生前のシモンの母の姿が。
アンナと夫のドリスは、忘れかけていた「シモンには実の両親が存在し自分たちは里親である」という事実を改めて実感するのでした。
家族が選んだ未来とは
シモンが実父のエディと過ごすようになり、半年ほどになる12月。シモンはエディの家でクリスマスを一緒に過ごすことが、福祉機関からの連絡でも決まっていました。
アンナたち家族は雪山にバカンスへ。楽しみにしていた息子たちとシモンは、その決定に不満がありました。納得できないのは、実はアンナも同様でした。5人でクリスマスを過ごすためにアンナがしたこと、そして、それぞれが選んだ未来とは…。
Upload By 発達ナビニュース
映画『1640日の家族』は2022年7 月 29 日(金)からTOHO シネマズ シャンテほか全国で公開
Upload By 発達ナビニュース
本作は、監督が子どものころ、両親が里子を迎え、4年半一緒に暮らした体験を基に描かれています。
里親家族として1640日、里子と一緒に過ごした少年時代。つらい別れを見つめ直した監督が到達したのは、今は一緒にいなくても、血がつながっていなくても、家族だった時間は消えないという事実です。
さまざまなかたちの家族に贈る映画、ぜひ劇場でご覧いただきたいと思います。
『1640日の家族』
2022年7月29日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・脚本:ファビアン・ゴルジュアール出演:メラニー・ティエリー、リエ・サレム、フェリックス・モアティ、ガ
ブリエル・パヴィ
2021年/フランス/仏語/102分/1.85ビスタ/5.1ch/
原題:La vraie famille/英題: The Family/日本語字幕:横井和子
配給:ロングライド
※クリックすると発達ナビのサイトから映画『1640日の家族』公式サイトに遷移します