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てんかん(癲癇)を起こしたら?小児(子ども)の場合は?てんかんの診断や検査、治療方法をイラスト付きで分かりやすく解説【医師監修】

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てんかんの診断方法、治療方法は?

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てんかんの診断方法は主に問診と検査の結果によって診断されます。

てんかんの診断の上で、もっとも重要なのは問診です。発作がどのようなものだったのかによって、てんかんの分類が決まってきます。てんかんの治療を行うためには、発作型と原因が何なのかを把握し、それぞれの発作症状に見合った治療を行います。発作が起こった際には冷静になって、発作症状の全体が映るように動画を撮影するなど、よく観察することが重要です。発作時の動画は、医療機関受診の際に症状を説明しやすいため、撮影されることをおすすめしている医師も多いです。

問診では次のようなことを中心に本人または保護者へ聞き取りを行います。

【問診の主な内容】
・小児の場合:出生時の様子や、出生後の発達の経過
・発作時の詳細な様子:いつ、どこで、どのような、どれくらいあったか
・随伴する症状:よだれが垂れていた、失禁があった、記憶がなくなっていたなど
・てんかんの家族がいるか
・頭に大きなケガをしたことはあるか
・熱性けいれんを起こしたことはあるか
・脳梗塞など、脳の病気をはじめ、治療中の病気はあるか

など、そのほかにもさまざまなことを問診によって聞き取ります。


主に脳波測定や脳画像検査の結果も、診断の根拠となります。外来で行う短い脳波検査を行うこともありますが、より詳細に発作時の脳波を検査する「長時間ビデオ脳波モニタリング検査」を行うこともあります。脳波の計測を1日~数日間をかけて継続して測定し続け、同時にそのときの様子をビデオに録画しておきます。脳波と映像を解析して発作症状と発作の原因部位を見極めていきます。なお、てんかんの診断は次のような手順で行われています。
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てんかんかも…?と思ったら


てんかんの大発作が初めて起こった際に、驚いて救急車を呼ぶ方は多いと思います。一方で小さな部分発作や、会話の途中にぼんやりとしてしまうなどの症状がある場合「もしかして、てんかん?」と思うことがあっても、数分でもとに戻ることから日常生活にさほど支障を感じないことがあります。

しかしてんかん発作を放置してしまうと、大きな事故につながりかねません。
できるだけ早期からそういったリスクを避けるため、医療機関を受診するようにしましょう。

◆乳幼児から中学生
・小児科または小児神経科

◆中学校卒業後
・神経内科
・脳神経外科
・精神科を受診してください。

なお、次のリンクにてんかんについての相談窓口が掲載されておりますので、受診する際の参考にしてみてください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000070789_00008.html
参考:てんかん対策 4.てんかんについての相談窓口|厚生労働省

てんかんのさまざまな治療方法


てんかんの治療は主に薬物療法によって行われています。そのほかにもホルモン療法や手術などの治療法がありますが発作の種類によって使用する薬の種類や治療法も異なりますので、医師の指示に従って治療を進めてください。

医師による診断・指導のもとに、抗てんかん薬を用いた薬物療法を行います。発作型に合わせた抗てんかん薬の服薬を続け、抗てんかん薬の使用量の調整を行います。抗てんかん薬治療は原則薬を飲み続けなくてはいけません。
ただし、3年〜5年程度、発作症状を抑えられ、再発のリスクが少ない場合には、減薬を試みていきます。

ウエスト症候群への代表的な治療法の一つで、ACTH療法(副腎皮質刺激ホルモン)といわれています。ACTHとは、脳下垂体から生理的に分泌されるホルモンで、副腎に作用して副腎皮質ステロイドホルモンの分泌を促す動きがあります。ウエスト症候群の治療では、40~80%の発作が抑制されると報告されています。

外科療法が可能なてんかんであれば手術によって治すことができます。てんかんの原因がはっきりしている脳の病変部を切除することによって、てんかん発作を改善することができます。

薬をつかっても発作が抑えられないときや、副作用が強いときがあります。その場合に食事療法としてケトン食療法を用いることがあります。


ケトン食療法とは体内にケトン体を増やすために、脂肪が多く、炭水化物が少ない食事を摂る治療法です。日本ではあまり普及していませんが、アメリカや韓国では治療が難しいてんかんがある患者さんに対しての治療法として利用されています。

まとめ


てんかんは年齢や性別に限らず発症し、多種多様な発作を起こします。場合によってはてんかんと気づかれにくい発作もあります。医師の指示に従った治療を行っても発作が良くならないなど、困ったことがあれば、原因について再検査 検査をしてみたり、セカンドオピニオンを求めたりすることも一つの手段です。

ぼんやりしてしまう意識障害が伴うてんかんの場合は、本人に発作が起こったことに気がつかないこともあります。そのようなときは周りの人が本人や保護者に教えてあげましょう。

てんかんは発作によっては周囲の協力や助けが必要になる場面が、多々あります。
そのときに助けを求めたり、サポートをしたりといった相互の協力が大切になってきます。

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