小・中不登校、「でも勉強は好き!」ASD娘が通信制高校に進学したら?勉強も部活もオンライン、娘らしく青春を謳歌!?
睡眠時間がどうしても一定しない
わが家の凸凹兄妹の妹、いっちゃんは小さいころから眠るのが苦手で、眠ってもしばしば些細な物音などで目を覚まします。
小学生になると、入眠に苦労するのは変わらずですが、一度眠ると深く眠り込むようになりました。一旦眠り込むと起こしても起きないのです。当然、学校は遅刻してばかりです。
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睡眠の記録を取ってみると…
実は母親である私自身、睡眠障害があり毎日覚醒する時間が遅れていく睡眠サイクルがあります。それで「もしや」と思い、いっちゃんの睡眠記録をつけ始めました。
実際に眠った時間だけではなく、眠いと言い出した時間、眠ったがちょっとだけ起きた時間、起床した時間を詳細に記録していくと、「1〜2時間ずつ睡眠時間が後ろにずれていく」ことが分かりました。
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小学校5年生から不登校に
小学校低学年のうちは、起きると学校に行っていたのですが、4年生ぐらいになると、「11時を過ぎるとお昼ごはん食べに来たの?と、からかわれるから行かない!」と言って昼からは行こうとしなくなりました。
いっちゃんの睡眠時間は9時間。朝から活動しているのは月の半分ほどです。5年生から次第に行かない日が増え、6年生のときにはついに1/3ほどの出席率となり「不登校」となりました。
また中学校も、コロナで休校が続いたこともあり、ほとんど行くことができませんでした。
「勉強は好き」進学先を探すけど…
高校へは進学したいと希望していたいっちゃん。睡眠時間を固定しようと試みましたがうまくいかず、結局、通信制の高校に通うことにしました。志望校はいっちゃん自身がネットで検索していくつかの学校と比較検討して決めました。
通信制の高校、実際に通ってみると
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部活動も部活ごとにslackがあって、娘は美術部に入っています。
slackではお題を出し合ったり、作品をアップしたり、絵を描くときのツールの使い方など交流も盛んで「Twitterとかより突っ込んだ感想をもらえる!」と、喜んでいました。
通信制の学校というと、家で1人でテキストを開いて…というイメージだったけど時代は変わったな…と思います。
睡眠サイクルは固定できないまま
「通信の学校いいなー」「大学もこうだったらいいのにー」
という娘。高校生活を心から楽しんでいるようです。
睡眠の問題が解決したわけではないので、これから進学や就職をどうするかなど、悩みは尽きませんが…
今あっての未来。心配し過ぎることなく、今を大切に過ごしたいと思います。
執筆/寺島ヒロ
(監修:井上先生より)
学校の始業時間は決まっているので、睡眠に問題のある子どもさんの場合、それに合わせようとすると、本人だけでなく親御さんもとても苦しくなってしまうと思います。
高校では、始まりの遅い昼夜間の高校や通信制などが選択肢になってくると思いますが、いっちゃんには通信制がすごく合っていたようですね。
通信制も学校によってはさまざまな活動をオンラインで提供しているところもあります。また対面出席を重視しているところもあります。子どもさんに合った学校を選択するため、オープンスクールや説明会に子どもさんと一緒に参加してみるのもよいかもしれません。