発達グレー息子、小学校でやっていける?年中で始めた就学準備、5分で逃げ出していた息子が変わった秘策とは
保育園の参観日で…
夏の初めごろ、保育園で久しぶりに参観日がありました。
その参観日で、しのくんは私の方に駆け寄って来てしまい…。クラスの活動に参加することができず、私は落ち込みました。
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ほかにも「順番が守れない」「座っていられない」などと保育園から指摘があり…。
「ただでさえ発達がゆっくりなのに、このまま小学校へ入ったらどうなっちゃうんだろう?」という不安が私を襲います。
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「勉強についていけなくて、つらい思いをするのはしのくんなんだ…」と思った私は…
お家で通信教育や市販のワークをする!『お勉強』をすることを決意しました!
じっと座れない
元々、興味のないことはしない子しのくん。
そのため最初はワークをやろうと誘っても5分も経てば逃げ出そうとしました。
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そこで私は、夫と連携して、しのくんが逃げないようにし、しのくんの好きなサメや魚を使って声掛けを工夫しました。
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それが良かったようで、次第にワークに取り組めるようになりました。
また、ワークも、しのくんの好きな海の生き物のイラストがたくさん描かれているものをチョイスし、イラストを見せて→何がいた?何匹いた?など質問を繰り返すことを行いました。
そうすると、質問した内容に答えを返す、というやりとりができるようになってきました!
しのくんがついに…!
ワークを始めたころはすぐに逃げ出していたしのくんでしたが、だんだん椅子に座っていられる時間も長くなり、
一対一で向き合って、提案したものに取り組めるようになってきました。
そのうち、「おべんきょうのじかんよ〜!」としのくんのほうから言ってくれるようにまでなりました。
そして、ついに自分の名前が書けるようになったのです!
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保育園での様子にも変化が…
ワークを始めてからちょうど2ヶ月ほど経ったころ、療育センターのかたに来てもらい、保育園での様子を見てもらう機会がありました。
様子を見てもらった当日…療育センターの先生がしのくんの変化に「驚いていた」と、担任の先生に教えていただきました。なんと、しのくんは、順番を守ったり、絵本の時間もきちんと座れていたそうです。
私はその話を聞いてホッとしました。
「もしかして、ワークを始めてからの変化なのかな?」と思いました。
最後に
好きなことを入り口にすると、今まで興味が持てなかったことや、嫌がっていたことにもチャレンジできることが分かりました!
それに、保育園での生活にもよい影響が出てきている様子なので、しのくんが楽しんで取り組めるように工夫しつつ、これからもワークを続けていこうと思います。
これからのしのくんの成長が楽しみです!
執筆/keiko
(監修:初川先生より)
就学を見据えて、ワークを始めたというエピソードをありがとうございます。幼児期は発達のペースも早いのと(単に右肩上がりに育つというより、印象としては、ぐんとできるようになる時期が来る感じがあるのではと思います)、その度合いも個人差が大きいので、変化の大きな時期です。ワークに取り組ませるにあたって、しのくんの好きなサメや魚を使って工夫されたのですね。初めてのこと、そして難しそうなことに取り組む際にはそうした工夫はとても良いと思います。
ワークの内容そのものが(単独で)、集中力を伸ばし、順番を待てるように作用したかどうかは分かりません。ですが、保育園という集団場面ではなく、家庭での個別場面で、しのくんにとって取り組みやすい課題(量、難易度)であり、取り組むための工夫(サメくんが応援してくれる)があり、さらに、できたらめいっぱい褒めてもらえる。
そういった構造が良い作用をもたらしたことを感じました。好きなことを入り口として、自分に合った課題を、取り組みやすい環境設定で行い、そして取り組む間も終わってからも褒めてもらえるという構造は、お子さん自身にとっては、とても達成感を得やすく、「自分はできるぞ!」と感じやすくなるものです。自分はできる、大丈夫と思っていると、多少苦手な場面でも心に余裕を持つことができ、うまく立ち振る舞えることが出てきます。
学習(ワーク)そのものを1つの「ツール」として、そうした「良い循環」を生む関わりを始めるということは、大人側からしても取り組みやすい面がありますね。お子さんに合ったものを楽しく取り組んで、いっぱい認められ、「できるぞ!」を積み重ねてゆく関わり、ぜひ継続していただければと思います。
提供元の記事
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