触覚過敏で学習困難に?のりや粘土が苦手、服の着心地が気になる…学校で起きやすい困りと解決策をイラストつきで解説--感覚過敏による学習困難【専門家監修】
触覚の過敏さから、学校生活や学習に困難を感じている子どもは多くいる?
ノートが上手く取れない、計算や漢字の書き取りが不得手、授業に集中できない…など、子どもの学習に関連する困りごとは、「限局性学習症(学習障害・LD)」が原因なのではないかと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、限局性学習症がなくても、触覚の過敏さなどの感覚過敏の特性やそのほかの発達障害の特性から学習に困難を感じている子どもも多くいると考えられています。特定の領域の学習ができない限局性学習症とは異なり、環境に左右される原因によって学習困難が起こることがあります。
このコラムでは「触覚過敏がある子どもの学習の悩み」について、原因や解決方などを解説します。
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触覚の過敏さがあることで起こる学習の悩み
触覚刺激に敏感な子どもの場合、苦手な触感のものを触れずに授業に参加できなかったり、肌に触れている服の着心地などが気になって授業に集中ができなかったりすることがあります。
理科の実験や図工の授業など、学校生活にはさまざまなものを触る機会がたくさんあります。触覚が過敏な場合は粘土やのりなどのベタベタしたものが手に触れることがいやで、授業にうまく参加できなかったり、苦手な刺激に気を取られて先生の話に集中できなかったりする場合もあります。
解決策:苦手なものを無理やり触らせようとせず、触る場合には、少しずつ試してみましょう。
それでも触れない場合にはゴム手袋の使用など、直接触れなくてすむ工夫をすることで授業に参加できるように相談してみてください。
着ている衣類の素材が合わないと、肌への刺激が気になることがあります。タグや縫い目、あるいは靴に入った細かい砂などが気になると、学習に集中しにくくなります。解決策:服を選ぶときに、材質、タグの位置、縫い目の具合など、本人と一緒によく確認して快適なものを選びましょう。タグが気になる場合には、根元からタグをしっかり切ると、気にならずに着られるようになることもあります。
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