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ASDの私の朝食はグラム単位で数年間同じ!「いろいろ、おいしいものを食べさせたい」夫担当の夕食では…!?

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私の毎朝のルーティーン


私の毎朝のルーティーンはここ1年ぐらいずっと以下のような感じです。

1.朝7時ごろ起きてトイレ。だいたい朝のお通じがある
2.緑内障治療のための目薬をさす
3.パジャマを脱いで体重をはかる
4.部屋着に着替える
5.歯磨きをする
6.洗顔・スキンケアをする(ここまでで起きてから45分)
7.猫のトイレの掃除、ゴミ捨て、昨晩洗った食器の片付けをする
8.朝食(だいたいここで8時ぐらい)
9.洗濯(終わるとだいたい9時過ぎ)

きっちり決まりすぎていて自分で窮屈に感じることもありますが、結局はこのとおりに動かないと落ち着かないし、効率を欠くのでいつもこのとおりにしています。

数年間変わらない、私の朝ごはんメニュー


私の朝の食事メニューはいつも以下のとおりに決まっています。

・カフェインレスのインスタント粉で作った、ミルクたっぷりのコーヒー(ミルクは必ず低脂肪乳)
・小麦胚芽フレークのシリアルに無脂肪ヨーグルトをかけたもの(シリアルは必ず60g)

シリアルは毎度必ず秤できっちり60g量ります。1g程度の前後は許しますが、2g以上違うとシリアルを1枚2枚つまんで調整します。

メニューは栄養バランス的に理想的になるように考えて決めています。タンパク質、食物繊維、ビタミン、乳酸菌がとれて、なるべく低カロリーであるように。


いつも同じメニューにしているのは、そのほうが安心して落ち着くし、健康管理もしやすくなるからです。準備の手間やコスト、味も含め、朝食として便利で身体によい最適解を今のところ他に見つけられないという理由もあります。

毎朝とる栄養成分もカロリーも同じにしておけば、体調や体重の変化があったときに、変化がほかの理由(日中の食事や運動、ストレスなど)から来ていることが分かるので、これが最大のメリットだと思っています。

このほか、水分補給も兼ねて好きなミルクティーを午前に1杯、午後に1杯飲むことに決めています。これもやっぱり飲まないと落ち着きません。

たまには変えたほうがいいかなと思うけれど…


夫も含め、周囲の人が「変わった人だなあ」という目で見るし、こんな私もたまにはトーストやらスムージーやら和食やら食べてみたいなと思うこともあるので、ときどき奮起してメニューを変えようかなと思うことがあります。でも、やっぱり落ち着かないし、手間はかかるし、材料の保存期間に気は遣わないといけないし、おなかの調子が変わって「朝食を変えたせいかな?」と思ったりするので、結局はすぐに元の習慣に戻ってしまいます。

たまたま旅行などで朝食を外食にしたり、違う時間に食べたりするのもやはり落ち着きませんし、調子もイマイチな感じです。


柔軟にいろいろ食べたい夫との折り合いのつけ方


夫は「毎日同じものじゃつまらないじゃん」「毎回シリアルをきっちり秤で量るなんて面倒くさくないの?」と言います。

うーん、つまらないはつまらないし、面倒くさいは面倒くさいんです。だけど、そういうデメリットを、「落ち着く」「便利で確実」「管理しやすい」というメリットが上回るんですよね。そこを何度説明してもなかなか分かってもらえないのでちょっと困っています。私は人より体力に余裕がないので、こういう小さなところで生活タスクの負担を減らしているのです。

夫は私より早く起きて仕事に行き、昼間は家にいないのですが、夕食の準備は料理好きな夫が担当です。夫は私にいろいろなおいしいものを食べさせたいと思ってくれているようで、本当にいろいろなものを食べさせてくれます。

私は朝と昼にいつも同じようなものを食べているし、食べること自体は実は好きなので「夜ぐらいは変化をつけてもいいかな、夫が愛情込めて準備してくれるし、おいしいし」という感じで喜んで食べさせてもらっています。


夫がいなくて一人で夕食を食べる日はやはりいつも、納豆卵かけご飯みたいな「栄養バランスには優れているし準備も簡単なメニュー」になります笑

夫が適度に食事に熱心で、昼間にいないからうまく回っていますが、たとえばこれが昼間もいてじゃんじゃんおいしくて変わったものを作ってくれるとなると私は疲れてきます。

コロナ禍で夫が在宅勤務だったときがそうでした。おいしいし、作ってくれた夫に悪い気持ちがあってたくさん食べてしまうので、カロリーコントロールもしづらくて太ってしまって、実はかなり困りました。

喧嘩になりかけたこともあって、あの状況がもう少し続いていれば、昼はお互い好きなものを食べるシステムにしていたかもしれません。「気持ちはありがたいんだけど健康・体重管理的には作らないでほしい」と言うと夫が寂しそうな顔をするのがつらかったです…。

本人に負担がなくて栄養的にあまり問題なければ気にしなくてOK


今はシリアルでもレトルト食品でも栄養補助食品でも惣菜でも、味や栄養に優れたものがたくさんあります。

バラエティに富んだ家庭料理で育つのも素晴らしいことではあるのですが、私をはじめ、ASDのある人が決まったメニュー以外を拒否するのにはその人なりの筋の通った理由があるはずです。そこを理解してもらえるとうれしいです。


食文化の豊かさは、本人が直接食べずとも見聞きすることで十分に身に入ってくるものだと思いますし、毎日の食事を必死に手作りしたりバラエティを出そうとしたりしなくても、愛情はきちんと伝わるものだと思っています。

ASDのある子どもが偏食があったり決まったものしか食べなかったりしても、本人がそれで満足していて、栄養的に大きな問題がなければある程度安心して見守っておくのもよいことではないでしょうか。

文/宇樹義子

(監修 鈴木先生より)

ルーティーンは悪くありません。例外的なことがなければ忘れることがないからです。ただ、健康的にいいルーティーンにすべきです。夜更かしやゲーム三昧の運動不足ではいけません。野球のICHIRO選手も打席で必ずバットを前に出します。ラグビーの選手のキックする前の指の動作も一時流行りました。
スポーツ選手はそうすることでリズムをとっています。おまじないみたいなものもありますが、他人が迷惑でなければ構わないのです。

定期的な健康診断で異常がなければ大丈夫です。朝食もご飯派やパン派があるのでシリアル派があってもいいかと。ただ、昼や夜は野菜や果物なども取り入れて季節の変化に応じてうまくローテーションしながらのルーティーンを考えてみてはいかがでしょうか?

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