NHKプレミアムドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』弟役で出演中ーーダウン症の俳優吉田葵さんインタビュー
ダウン症の俳優吉田葵さん
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』は、中学2年生のときに起業家の父が突然死、高校1年生のときに母が心臓病で車いす生活、4歳下の弟はダウン症、そして祖母は認知症という、作家・岸田奈美さんの自伝的エッセーを原作にした連続ドラマです。このドラマに、オーディションを経てダウン症の弟・草太として出演中の吉田葵さんは、知的・身体障害者専門の芸能プロダクションに所属(撮影当時)する現役俳優です(現在はハッタオフィス所属)。
ダウン症がある俳優が連続ドラマのメインキャストとして出演することは、日本では初めてに近いそうで、吉田葵さん自身もドラマ初挑戦。毎回、張り切って撮影に臨んでいます。
Upload By 発達ナビニュース
【吉田さんプロフィール】
生年月日:2007年1月4日
趣味:踊ること・バスケ・文字を書くこと・iPad
特技:モダンバレエ
現在16歳の葵さんは、特別支援学校高等部に通う2年生です。
また、特技のモダンバレエでは、2022年6月に名取(名取名・駒葵)を襲名されています。
「やってみたい」という思いを実現し、俳優の道へ
ーー葵さんが俳優になりたいと思ったきっかけを教えてください。
葵さん:ドラマや映画やミュージカルを見て、俳優さんたちの表情とセリフがかっこよかったから、僕もやってみたいと思いました。
ーーNHKプレミアムドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』に選ばれたときは、どんな気持ちでしたか?
葵さん:びっくりしました!! うれしかったです!
(撮影現場で)オーディションで会った監督さんたちにまた会えて、とてもうれしかったです。
ーー撮影のなかで大変だったことや楽しかったエピソードを教えてください
葵さん:大変だったことは、早朝の撮影で早起きをしたことです。起きられるかドキドキしました。
楽しかったことは、撮影全部です。あと、俳優のみなさんと、スタッフのみなさんと、いっぱいおしゃべりしたり、ごはんを食べたことです。
Upload By 発達ナビニュース
英語を学び、世界中のダウン症の人に会いに行きたい
ーードラマの放送後、ご家族や友人など周りの反応はいかがですか
葵さん:家族や、学校や習いごとの先生たちや友達やお父さんお母さんたちがいっぱい見てくれて、とてもうれしいです。「ドラマ見たよ!」「感動したよ!」と言われました。
ーー学業と仕事の両立はどのように工夫していますか?
葵さん:早寝早起きして、健康でいるように頑張っています。
学校も仕事も大好きです。
ーー将来、目指す俳優像や、今後挑戦してみたいことはありますか?
葵さん:俳優のプロになって、映画とドラマに出たいです。レポーターにも挑戦したいです。そのために、練習や勉強をしたいです。
パソコンも上手になって、仕事で使いたいです。あと、英語の勉強をして、世界中のダウン症の人に会いたいです。
そして、一人暮らしをして、みんなとパーティーをしたいです。犬と暮らしたいので、犬の(世話についての)勉強も頑張りたいです。
――ありがとうございました
NHKプレミアムドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』
Upload By 発達ナビニュース
中学2年生のときに起業家の父が突然死、高校1年生のときに母が心臓病で車いす生活、4歳下の弟はダウン症、そして認知症の祖母。作家・岸田奈美さんの自伝的エッセーを原作にした連続ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」がNHK BSプレミアムにて、5月14日(日)22時より全10話で現在放送中です。
今回の連続ドラマでは、岸田さんが紡いだエッセーに、ご家族や関係者への取材によるエピソードや、独自の視点での脚色を加え、全10話で放送中。
主人公「岸本七実」役は、映画界で数々の賞に輝く河合優実さん。母役に坂井真紀さん、父役に錦戸亮さん。ダウン症の弟役には新人の吉田葵さん、そして祖母役は美保純さんが個性的な家族を演じています。
【放送】
2023年5月14日(日)~<全10話>
毎週日曜 夜10:00~10:50(BSプレミアム・BS4K)
Upload By 発達ナビニュース
※クリックすると、発達ナビのサイトから「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の公式サイトに遷移します。