2023年8月6日 18:15
カサンドラ症候群とは?症状や原因、治療や対処法について分かりやすく解説します
そのため当事者のつらさが共感されなかったり、当事者に原因があるように見られることが孤立感を深めていくことにつながります。
カサンドラ症候群とはどんな症状?
カサンドラ症候群は心身に不調が現れている状態です。
カサンドラ症候群は医学的な診断名ではないため、明確に症状が定められているわけではありませんが次のような症状が出てくるといわれています。
■精神面にあらわれるカサンドラ症候群の症状
カサンドラ症候群で精神面に現れる症状として、「抑うつ」や「パニック」などがあります。
そのほかにも以下のような症状が表れるといわれています。
・抑うつ
・PTSD (心的外傷後ストレス障害)
・不安障害
・パニック(突然の動悸やめまい・手足の震えといった発作)
・自己評価の低下
・情緒不安定
・自己喪失感
・罪悪感
・無気力など
■身体面にあらわれるカサンドラ症候群の症状
カサンドラ症候群の症状は身体面では「不眠」や「頭痛」が不調として現れてきます。
ほかにも身体面で現れる症状として以下があります。
・不眠
・頭痛・偏頭痛
・体重の増減
・自律神経失調症(体のだるさ、肩こりなど全身の不調)など
この章で紹介した症状は一例であり、カサンドラ症候群の症状は人それぞれ異なります。
自閉スペクトラム症(ASD)などの特徴のある身近な人との関係に悩んでいて、何かしら心身に不調がある場合は、このあと紹介する場所に相談してみるといいでしょう。
自閉スペクトラム症(ASD)の発現は男性に多いことから、カサンドラ症候群の発生はパートナーとなる女性側に多いといわれています。
自閉スペクトラム症(ASD)の特徴のある身近な人とのコミュニケーションにズレがあったり、こだわりに戸惑うことがあっても、我慢して受け入れようとすることで、偏った関係性が固定して、こうした症状が進行することがあります。
カサンドラ症候群の治療・対処法
カサンドラ症候群の治療として、まずは心身に現れている症状についての治療を行っていきます。
抑うつやパニックに対して薬物療法や心理療法などの治療法で、症状の改善を図っていきます。身体面の不調に関しても必要に応じて薬物療法などを行っていきます。ただ、これらは表に現れている症状に対しての治療であり、カサンドラ症候群で悩んでいる場合は自閉スペクトラム症(ASD)などの特徴のある身近な人との関係性を改善していくことが大事になります。