子育て情報『ビジョントレーニングとは?発達障害との関わり/専門家監修』

ビジョントレーニングとは?発達障害との関わり/専門家監修


ビジョントレーニングとは?

ビジョントレーニングとは、目でものの性質や状態を捉える力を高め、見たものを正しく認識したり、自分の身体をイメージ通りに動かす機能を向上させるためのトレーニングです。

主に、生活や学習上の困りごとを改善したり、スポーツのスキルアップを目指したりする目的で活用されています。

もともと、ビジョントレーニングは50年以上前のアメリカが発祥で、近年日本でも広がりを見せています。

ビジョントレーニングと聞くと、「視力をトレーニングするのだろうか?」と思われるかもしれませんが、ビジョントレーニングの「ビジョン」とは、視力だけではなく「ものを見る力(視覚機能)」全般を指します。

「見る力」は大きく「視機能(入力)」「視知覚認知(情報処理)」「目と手の協応(出力)」の3つから成り立ちます。

■視機能(入力)
視機能は、外界からの情報を取り入れる入力系の働きを担い、視力、調節力、眼球運動などが含まれます。
眼球運動とは、視線を素早く動かしたり、対象を目で追ったり、目を寄せたり離したりする働きのことです。眼球運動は、「見る力」のうちの最初のステップでもある「入力」の部分にあたり、情報を効率良く目から取り入れるためには欠かせない働きです。


眼球運動には、「滑動性眼球運動(追従性眼球運動)」「衝動性眼球運動」「輻輳・開散運動」 という3つの働きがあります。
・滑動性眼球運動(追従性眼球運動)…見ているものに合わせて視線をなめらかに動かす。
・跳躍性眼球運動(衝動性眼球運動)…あるポイントから違うポイントに視線をジャンプさせる。
・輻輳・開散運動…両目の視線を見ているものの距離に合わせて調整し、立体感や遠近感を理解する。
これら3つの眼球運動が正しく機能することにより、情報を目から取り入れる「入力」が完了します。

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参考:日本LD学会/編『発達障害事典』2016年丸善出版/刊

■視知覚認知(情報処理)
第1ステップの「入力」で目から取り入れた情報が脳へと伝わったあと、第2ステップの「情報処理」が行われます。

この情報処理のことを「視知覚認知」と呼び、具体的な働きは下記のような働きをします。・色や形を見分ける
・見たいものと背景を区別する
・空間的な位置を認識する
・物の色や大きさに惑わされることなく、同じ形を認識する
・図形の形や並び方を覚える

■目と手の協応(出力)

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