2023年8月18日 06:15
3歳自閉症息子、入園式では床に寝て、脱走を繰り返す日々ーー年長さんからの「クレーム」が成長のきっかけに…?
自閉スペクトラム症と診断された、プレ幼稚園でのスバル
スバルは3歳まで言葉がほとんど出なかったものの、一対一なら話が通じ、人が好きで興味があることには集中して座っていられるので、プレ幼稚園に入るまでは「言葉が遅い以外に困りごとはない」と思っていました。
プレ幼稚園では、先生がクラス全体に呼びかけた「お片づけの時間だよ」などの指示が通らなかったり、私が膝の上でホールドしていないと絵本の時間に歩き回ってしまったりと集団生活の中でのスバルの様子を始めて知ることとなりました。クラスメイトたちが入園から3ヶ月ほどで母子分離通園になっていく中、スバルと私は居残りで母子同伴通園を続けていました。
そんな中、プレ幼稚園から「発達検査を受けて診断書を提出してください」と言われたのです。そして、自閉スペクトラム症と診断され、診断書を提出すると同時に退園を言い渡されました。その後、新たに幼稚園探しをはじめた結果、信頼できる幼稚園に出合い、無事に年少からその幼稚園に入園することができました。
幼稚園入園式でのスバル
幼稚園の入園面接でスバルのありのままをさらけ出して入園が認められたとはいえ、できることなら入園式くらいは問題なく目立たず無事に終わって欲しいと思うのが親心。いや親心というよりは私が目立ちたくないだけです。
それは仕方ない。人間だもの。
入園した幼稚園ではプレクラスには通っていなかったものの、先生のご厚意で入園前からお遊戯室や園庭で行われるイベントに呼んでもらっていました。
入園式は何度も来たことがあるお遊戯室で行われたので、スバルは比較的落ち着いて座っていることができました。
椅子から立ち上がりそうになったことも何度かありましたが、私が穏やかな母の顔をしながらゴリラのパワーでスバルの腰を掴んでいたので、誰にもバレずにやり過ごしました。
スバルは大声を出すタイプじゃなかったので静かな攻防戦はセーフにカウント。
ホッとしたのもつかの間、各クラスに移動して担任の先生のお話を聞く時間にスバルが床に寝転がったので肝が冷えました。椅子じゃなくて床に座っていた子が1人、泣きながら保護者に抱っこされていた子が2人いたので私の中ではギリギリセーフで目立っていないにカウントしました。
嘘です。完全に「スバルはこんな子!」という自己紹介をその場にいた全員にすることになりました。
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脱走し車を眺める…幼稚園入園後のスバル
入園直後のスバルの連絡帳には毎日「今日も廊下の窓から駐車場の車を見ていました」