自閉症息子のこだわりと、親の障害受容。段階を踏んで関わり方を変えた結果…!?【読者体験談】
遠回り、マンホール観察…自閉症息子のこだわりは私の体力を削り続け…
現在小学3年生の息子は、2歳の時に知的障害(精神発達遅滞)、自閉スペクトラム症(非定型自閉症)の診断を受けています。
息子のこだわりに気づき始めたのは9ヶ月、離乳食後期の頃でした。それまで私がスプーンで食べさせていたのですが、これを急に拒否!自分の手で食べるようになり、それからはクリームシチューや餡かけなどのトロッとした物は一切受け付けなくなりました。トロッとしたものが本当に嫌だったんでしょうね…。
息子のこだわりはここからはじまり、いまも絶好調!行きたい場所、やるべきことにこだわりまくり、私の体力を遠慮なく削っていきます。
例えば……
・駅までまっすぐ歩いたら徒歩5分のところを、わざわざ遠回りをして2~3倍の時間と距離をかけて移動。
・電車で帰れば10分のところなのに、バスで1時間近くかけて帰る。しかも最後列右側の席限定!
・髪の毛が地面についてもおかまいなし。
マンホールがある度に中をのぞいたりにおいをかぐ。マンホールは数メートルごとにあるので、全然進まない……。
・目の前の信号が青なのに拒否し、遠い場所にある決まった信号からしか渡らない!
・エレベーターに乗ったら、僕は右側、ママは左側のボタンの横で立ってという指示。満員だから無理だよと伝えても、ママは左側へ行けと妥協なし……。
大雨や大荷物でクタクタのときも、暑すぎる真夏でも、寒すぎる冬でも容赦なく発動されるこれらのこだわり。腰痛もちの私はもう限界に近いです……。
Upload By ユーザー体験談
息子のこだわりへの対応は、私の障害受容レベルによって変化してきました
そんな息子のこだわりへの私の対応は、だんだんと変化してきました。
それは、私自身の障害受容のレベルとも深く関係していると思います。いまに至るまで、3段階を経てきました。
1段階目、まだ障害受容ができていなかったころは、同じことの繰り返しに親のほうが飽きてしまってイライラすることが多く、止めさせようとしたこともありました。ですが、止めさせようとすると子どもが癇癪を起こすなどお互いにストレスをためてしまい、デメリットが多くあったと思います。そして2段階目、障害受容していたつもりでただ自分が我慢していただけの頃、全て好きなようにやらせて、私がそれに合わせて行動するという期間がありました。