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場面緘黙娘、初対面の通級指導教室の先生に自分のことを話せる?入学から4年でたどりついた「学校での支援」への思い

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場面緘黙次女と通級指導教室(ことばの教室)の先生との最初の面談での心配事


まず、通級指導教室(ことばの教室)を利用するにあたって、次女と通級の先生と個別の面談をすることになりました。
場面緘黙の次女は、クラスメイトとは話せませんが、担任の先生とは必要最低限の会話をすることができ、なんとか自分の意思が伝えられます。

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ただ、知らない先生だと、初めての面談でコミュニケーションをとるのはかなり難しいのではないか……と思い、心配していることを先生に話してみました。

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先生からの提案


すると、先生のほうから「次女さん、タイピングはできますか?」との質問がありました。
次女はタイピングが得意で、少し自信を持っているので「もしかしたらパソコンを使ったほうが、やり取りがうまくいくかも……」と伝えたところ、必要であれば面談時にパソコンを使っていただけることになりました(そして実際使ってコミュニケーションがとれました!)。

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さらに先生から
「面談で初対面だと緊張しちゃうと思うので、事前に一度顔を合わせておいたほうが良いでしょうか?」とのご提案があり、とにかく目立つのを恐れている次女のために、みんなに注目されにくい時間ということで、給食の準備の時間に、こっそり声をかけていただくことになりました。

こんなに考えてもらえるとは思っていなかった


こうして、先生と細かいことまでいろいろお話できたのは、

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と、言っていただけたことが大きかったと思います。
正直、ここまで次女や保護者の気持ちを考えて対応してもらえるとは思っていなくて驚きました。


もっと早く学校での支援ができていれば…


と、同時に、「もっと早く学校内での支援ができていれば……」という気持ちにならざるを得ませんでした。学校での緘黙症状が一番強い次女。
1年生で場面緘黙疑い、2年生で場面緘黙の診断を受けて、4年生の終わり頃になってやっと学校で……という気持ちでした。
次女自身への支援はもちろんありがたく、さらに、私自身にとっては「学校に理解・協力してくれる先生方がいる」というだけで、何もなかった頃よりかなり安心した気持ちで学校へ次女を送り出すことができるようになりました。

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子どものため、そして、自分のためにも、通級指導教室を利用し始めて良かったなと思いました!

執筆/まりまり

(監修:室伏先生より)
次女さん、ことばの教室での授業をスタートされることになったのですね!先生との初回の面談のご様子や、まりまりさんのお気持ちなど、詳しくお聞かせくださり、ありがとうございました。事前の顔合わせや、タイピングでのコミュニケーションの提案など、授業開始前からさまざまな工夫を取り入れてくださるとのこと、安心できますね。今後、次女さんの安心できる居場所が増えるといいですね。また、通級の先生と考えた工夫が、今後さまざまな場所で活躍してくれるかもしれませんね。

通級で場面緘黙に対する支援をしてくれるかどうかについてはまだまだ地域差も大きいというのが現状かと思います。場面緘黙のお子さんが安心して過ごせる支援の場が増えることを願います。

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

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