子育て情報『発達障害がある子の保護者の方が主体的に町の教育へ参加する。葉山町のインクルーシブ教育とは?』

発達障害がある子の保護者の方が主体的に町の教育へ参加する。葉山町のインクルーシブ教育とは?

新しいことに取り組む際に、見えないことが不信感につながると考えているので、発信は大事なことです。

結局のところ私たちがやっていることに革新的なことはなくて、進むべき道を明確にし、そして教育現場で今何が行われているかをちゃんと見える化していく地道な作業をしているだけ。でも、それこそがきっと推進のためには必要なことなんですよね。

https://note.com/kabu0110/
稲垣教育長のnote


短期的ではなく、中・長期的な視点で、一人ひとりの学びと成長に向き合う

ーーインクルーシブ教育を推進する中で、具体的にどんな困難がありましたか?

困難……。家が少し遠いので、毎日通勤するのが大変なことくらいですかね(笑)。というのは半分本気で半分冗談で、物事を推進する中でハードルがあったり人と人との軋轢が生まれたりするのは当たり前のことなので。だから、ハードルがあるから推進できないとあきらめるのではなく、そういうものだと開き直ってでも力強く進めることが必要なんだと思います。

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ーーそれでも、組織の中の一部には不安な空気もあったかと思います。

それは当然あると思うので、だから単純に言うと「稲垣があれだから仕方ないよね」と私を悪者にしてあきらめてもらって、それで進んでいけばと。結果それが町のためになったら何よりです。

ーーインクルーシブ教育推進のために、今まさに取り組んでいることも教えてください。

実証実験として、LITALICOの教育ソフトの導入を進めています。誰もが凹凸があり、好き嫌いがあり、勉強の得意苦手があるので、自分をどう活かしていくかを子どもたち自身が理解していくことが大切だと考えているんです。支援が必要なお子さんの指導においても、教員の経験や感覚だけではなく、明確な軸を持てるのが良いと思います。

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ーー先生や生徒にとって必要な体制を揃えていかれるのですね。

はい。そして今年、この3年間で各校の校長先生とも話し練ってきた葉山町としてのスクールミッションを出します。これは教育委員会が葉山の学校に対しての指針となる3本柱と考え方を明確にしたもので、このミッションを受けて各学校がスクールポリシーを出す計画になっています。各学校での個性を最大限活かしながら、目線の先はしっかりと葉山町全体で足並みを揃えていくための取り組みです。

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