2歳で発語、指さしなし。激しい癇癪、ベビーカー拒否で母も涙…自閉症娘の子育て奮闘記【新連載】
娘がじたばた抵抗するのでベビーカーに乗せきれず、絶望し私まで泣いてしまったこともあります。居合わせた優しいママさんに心配されたことも多数ありました……。
当時のマユユには、優しい声かけや小さい子への切り替え術!のようなものは基本的に通じなかったので、その優しさすらも無下にしているようで申し訳なく、私はとにかく人目がつらかったです。
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療育に繋がってからの変化【3歳の頃】
私が『療育』や『児童発達支援』を知ったのはマユユが3歳になる直前の頃でした。いちばん悩んでいて、少し娘と離れる時間もほしい気持ちもあった2歳の時期に療育に繋がれなかったことは、今でもとても後悔しています。
こんな様子のマユユでしたが、その後小集団の療育に通い始めてから大きく成長しました。
爆発的に成長!とはいかないのですが、療育などの関わりで3歳頃に全体(発語、指さし、人との関わり方など)が0→1になり、それから少しずつ増えていっている感覚です。
0の期間が長かったぶん喜びが大きかったです。
以前は「こんな様子がいつまで続くの? もしかしたらずっとこのままなの?」と不安ばかりでしたし、実年齢との差に落ち込んでばかりでした。気持ちが焦って「なんでできないの」と強く教えようとしてしまったこともあります。
でも年齢の目安通りではなくても、ちゃんと成長していると”分かった”ことが今の私を支えています。
とあるアニメ映画の影響もあってか、最近ようやく私が『おかあさん』という存在だと気づき始めた……かも?
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この経験が誰かに届くことを願って
SNSやブログでは、リアルではなかなか出会えない障害がある子どものママさんパパさんのお話をよく目にします。私自身もそのお話に共感し、1人じゃないと助けられてきたひとりです。
私とマユユの体験が、誰かに届くことを願って記事を書いていきます。
少しでも心のよりどころになれたらうれしいです。
執筆/サチコ
(監修:森先生より)
「できることが0→1になる、0の期間が長かった」というお言葉、同意できる方も多いのではないでしょうか。
お子さんの中での能力が育つ期間、できることが目に見えてあらわれるまでの期間が長く感じられるというケースは少なくありません。
たとえばしゃべることができるようになるまでには、言葉が脳に蓄えられ、他者に伝えたいと思うように社会性が発達する必要があります。