癇癪、暴言、行き渋り…母子分離不安いつまで続く?【発達障害の専門家が回答】
分離不安で暴言、癇癪も?母子分離不安の疑問に専門家が回答!対処法、相談先なども
母子分離不安とは母親などの保護者と離れることで子どもが不安を感じることです。分離不安自体は早期の発達段階において不可欠なものですが、不安を過剰に感じることで以下のような身体的、精神的症状が出る場合があります。
母子分離不安で起こる症状
・不安が長期間続く
・腹痛
・頭痛
・通園、通学拒否
※上記は一例です
3歳までにみられる母子分離不安の症状は、母親から物理的に離れることに不安を感じ、抱き癖や泣き叫ぶといったものになります。通常、母親が戻ってくるということを学ぶと不安はなくなるので、多くの場合は生後8ヶ月頃から始まり、生後10ヶ月から1歳半頃に最も強くなり、2歳から3歳頃で次第に治まってくると言われています。
3歳以降にも母子分離不安の症状がみられる場合があります。園や学校に行く際に母親と離れることに不安を覚える子どもも多いですが、まれに母子分離不安によって登園、登校ができないという子どももいます。
強い不安が1ヶ月以上続いている場合は医療機関や保健センターなどに相談してみるといいでしょう。
母子分離不安・よくある困りに専門家が回答!
Q:いつもは母子分離不安で母親から離れられないのに、何かあると「ママあっち行って!」と癇癪、暴言……そんな子どもをつい叱ることも多く『ダメな母親…』と自分を責めてしまいます。
どうしたらいいでしょうか?
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Q:母子分離不安の強いわが子。この様子で幼稚園は大丈夫?何歳まで続くの?今からできることはありますか?
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イラスト/taeko
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。