中学生にかけて増える?子どものうつ病、症状や処方薬など【医師監修】
日本生物学的精神医学会誌26 巻 (2015) 1号 p.54-58
ここでは、子どもにおける診断基準を紹介します。
うつ病の診断では、子ども本人と保護者や教師など周りの大人に問診を行い、複数の情報を照らし合わせて診断を行っていきます。問診以外にも標準化された質問票を使用することもあります。
その際に、以下のことを確認します。
・悲しみやいらだちを感じる
・ほぼすべての活動に対して興味や喜びの喪失
こういった症状が連続した2週間のうちほぼ毎日、一日の中で大半の時間表れていることが診断の基準となっています。また、自死に関しての言動の有無も確認します。
そのほかにも、食欲不振や体重減少、睡眠の乱れなどうつ病のほかの症状を確認し、血液検査などの身体的な検査を行うこともあります。
体内の新陳代謝を盛んにする甲状腺ホルモンが低下する甲状腺機能低下症などの病気が抑うつ状態の要因となっている場合もあります。
うつ病以外の疾患の影響で気分の落ち込みなどが生じていないか確認していきます。
このような問診や検査を通して情報を集め、最終的に医師がうつ病の診断を行います。
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/23-%E5%B0%8F%E5%85%90%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E5%B0%8F%E5%85%90%E3%81%A8%E9%9D%92%E5%B9%B4%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E9%9A%9C%E5%AE%B3/%E5%B0%8F%E5%85%90%E3%81%A8%E9%9D%92%E5%B9%B4%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%86%E3%81%A4%E7%97%85%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E6%B0%97%E5%88%86%E8%AA%BF%E7%AF%80%E7%97%87#%E8%A8%BA%E6%96%AD_v42592506_ja
参考:小児と青年におけるうつ病および気分調節症|MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/12-%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%81%A8%E4%BB%A3%E8%AC%9D%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E6%A9%9F%E8%83%BD%E4%BD%8E%E4%B8%8B%E7%97%87
参考:甲状腺機能低下症|MSDマニュアル家庭版
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