2歳、3歳の言葉の遅れの原因は?家でできる工夫など【言語発達遅滞QA】
言葉の遅れ(言語発達遅滞)とは?
言葉の遅れ(言語発達遅滞)とは、生活年齢から予測される平均的な状態よりも発語や言葉の理解が大幅に遅れることをいいます。例えば、言葉に遅れがあることは以下のような状態をおおまかな基準として判断をします。
・1歳半で、意味の伴った言葉が2つ以下である場合
・3歳で、「ジュース のむ」など2つの単語による言葉である「2語文」が出ていない場合
なお、子どもの言葉が出てこない原因には性格や環境などさまざまな要因による個人差が大きいので、必ずしも上記が当てはまるからといって言葉の遅れがあるとは限りません。
https://www.ncchd.go.jp/center/activity/kokoro_jigyo/shinsatsu_manual.pdf
参考:改訂版乳幼児健康診査身体診察マニュアル|国立成育医療研究センター
言葉が出てこない原因は?発達障害が原因?言葉の遅れ(言語発達遅滞)について専門家が回答!
Q:3歳ですが、言葉の遅れがあり、まだ単語しか出ていません。言葉が出ない原因などは何があるのでしょうか?
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https://doi.org/10.11374/shonijibi1980.13.1_34
参考:城野 明子, 久保田 功, 楠本 季佐子, 太田 文彦著「言語発達遅滞児の遅れの要因」『小児耳鼻咽喉科』13 巻(1992年) 1 号 P.34-37
Q:2歳の子どもですが、まだ言葉が出ておらず言葉の発達が遅れているように感じます。家でできる働きかけなどあるのでしょうか。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。