支援時間が大幅に拡大。個別支援でスキルを学び、集団の場で実践できる新しい支援の形【公認心理師に聞く】
最後に、個別支援計画の内容について保護者さまにも詳しくご説明し、同意を得たうえでサポートに移るというのがアセスメントから支援開始までの一連の流れになります。支援を開始したあとも定期的にモニタリングを行い、必要に応じて個別支援計画の見直しをしています。
アセスメントから支援、モニタリングまでのサイクルを丁寧に回していくことが、お子さま一人ひとりに合った支援を実現するための鍵となっています。
Upload By 発達ナビ編集部
ーー個別支援計画を作成する際の目標設定について、何か気をつけていることはありますか?
目標設定では、抽象的な目標ではなく、具体的な行動に落とし込んだ細かい目標を設定するようにしています。たとえば、「楽しくあそぶ」という目標では、何をもって達成とするのかが曖昧で、指導員によって評価にバラつきが出てしまいますよね。そのため、「おもちゃを貸してと言われた時に、5回中4回は貸すことができる」というように、明確な行動基準を設定するんです。
具体的な目標を設定することで、指導員同士が同じ基準でお子さまの行動を評価できますし、今後の支援内容を検討する際の意見交換もしやすくなります。
「ブロックで30分集中してあそぶ」という目標を設定し、お子さまがそれをクリアできたら、自然と「40分集中してあそべるようにするためにできることは?」と、建設的な議論につながります。
このように、具体的な行動目標を設定することで、支援の方向性が明確になり、スタッフ間の連携もスムーズになります。これが、お子さま一人ひとりに対する支援の質を高めることにつながっていると考えています。※クリックするとLITALICOジュニアのお問い合わせページに遷移します
今後も「お子さまが自分らしく生きる力を育める場所」でありたい
Upload By 発達ナビ編集部
ーーサービスのリニューアル後、保護者さまからはどのようなお声がありましたか?
リニューアル後は多くの方から「楽しく通えている」「支援時間が伸びたことで、自分の時間を確保できるようになった」などのポジティブな感想をいただいています。また、集団の中で過ごす様子から、お子さまの成長を実感できることも、保護者さまにとってうれしい変化のようです。授業をモニタリングいただいた保護者さまからは「こんなふうにお友達と関わることができるんだ」