子育て情報『完璧主義な自閉症息子、登校中もイライラが止まらない。「お母さんが悪い!」に母も限界…【読者体験談】』

完璧主義な自閉症息子、登校中もイライラが止まらない。「お母さんが悪い!」に母も限界…【読者体験談】

今までは「家族」しか世界になく、家族に依存をしがちでしたが、これから中学、高校と成長するにつれて息子の交友関係も広がるはずです。自分のことは自分で考えて、自分で決めて自分で行動し、相手の気持ちを考え、望んでいた結果ではなくても受け入れることができるようになって欲しいです。

イラスト/志士ノまる
※エピソード参考者のお名前はご希望により非公開とさせていただきます。

(監修:森先生より)
母子登校についての貴重な体験談をありがとうございます。登校渋りがでるお子さんは、完璧主義だったりこだわりがあったりして、失敗することへの不安が強い傾向にあります。学校へ向かう道ですれ違う人や虫にイライラするのは、学校に行くことへの不安や、自分が学校になかなか行けないことによるプレッシャーが根底にあるのかもしれませんね。

発達に偏りがあると、「他人との境界線をうまくひけない」、「気持ちの切り替えが苦手」といった特性が出ることがあります。他人や環境など、自分以外のものが自分の予想と違う動きをしたときに不安になってしまうのです。
そして気持ちの切り替えがうまくできずに、パニックになってしまいがちです。お子さんがそのようにパニックになってしまった場合は、「そんなこともあるよね」というように、気持ちを切り替えて問題解決していけるような考え方を教えていけるといいですね。

とはいえ、お子さんも成長するにしたがって保護者に対して反発心も感じますし、保護者としてはつらい日が続きますよね。
しかし、家族としてお子さんのフォローをできる期間は限られています。お子さんもいつかは外の世界の厳しさに直面することになりますので、その日までに保護者が少しずつ教えていく必要があります。外の世界と関わっていけるようになるためのサポートは、お子さんとの信頼関係のある保護者だからこそできることなのではないでしょうか。

お子さんに寄り添い続けた結果、中学校に進んで登校できるようになったとのこと、とっても素晴らしいですね。これからもお子さんが自分らしく成長できるよう、応援しております。


(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」

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