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通信制高校サポート校「LITALICO高等学院」2025年4月開校!お子さんの可能性を広げ、進路とつなげる伴走者に【学院長インタビュー】

LITALICO発達ナビ

ここはあなたの居場所。多様な『個性』とともに、未来をつくるスクール


2025年4月に開校する、一人ひとりの個性に合わせた日常生活や学習・進路の支援を行う通信制高校サポート校「LITALICO高等学院」。今回は、LITALICO高等学院 毛利優介学院長に、設立への思いや学びの特徴について聞きました。

通信制高校サポート校「LITALICO高等学院」2025年4月開校!お子さんの可能性を広げ、進路とつなげる伴走者に【学院長インタビュー】

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LITALICO高等学院 学院長毛利優介
2013年、株式会社LITALICOに新卒入社。児童発達支援サービス「LITALICOジュニア」を経て、IT×ものづくり教室「LITALICOワンダー」の事業立ち上げに従事し、教室マネジメント・人事制度設計・カリキュラム策定などを担当。現在は、LITALICO高等学院 学院長、LITALICOワンダー事業部長として、VUCA時代に自分らしい人生を歩むための教育の実現を目指す。

――いよいよ、2025年4月に通信制高校サポート校「LITALICO高等学院」渋谷スクールがスタートしますね。どのような気持ちで、ここまで準備をしてきましたか?

毛利学院長:私はこれまで、LITALICOジュニア(児童発達支援・放課後等デイサービス)やLITALICOワンダー(IT×ものづくり教室)のサービス提供に携わってきました。未就学~中学生を中心とした発達支援を通じてお子さんや保護者の方とお話しをする中で、日々の生きづらさや将来への不安をお聞きすることが多くありました。


すでにLITALICOでは、成人の方を対象としたLITALICOワークス(就労移行支援サービス)やLITALICO仕事ナビ(障害のある方の就職サイト)も提供していますので、発達支援と就労支援の中間である「高校領域」の支援を手厚くするチャレンジをするべきだと強く感じるようになりました。

昨今の不登校増加に伴い通信制高校や通信制サポート校が増えていますが、「LITALICO高等学院」を通じてLITALICOらしくお子さまの個性に合わせた教育を行い、進路を支える居場所をつくることは価値があると考えています。

――福祉と教育、発達支援と就労支援、両方のナレッジを活かすことができそうですね。「LITALICO高等学院」の特徴を教えてください。毛利学院長:コンセプトは、「ここはあなたの居場所。多様な『個性』とともに、未来をつくるスクール」です。ポイントは3つあります。

まず、一人ひとりの居場所をつくりたいということ。
今、学校に対していろいろな不安や学びづらさを抱えるお子さまが、自分らしく居られて、心から安心して通える居場所をつくりたいと思います。

そして、個性を見つけて広げていくこと。例えば、今までやったことがないけれど、プログラミングやデザインが好きかもしれない、この先生とだったら英語が好きになれるかもしれない、この仕事だったら目指してみたいかもしれない。お子さまの興味・関心を私たちが一緒に見つけ、一緒に広げていきたいと考えています。

さらに、将来に向けて自立的な歩みをしていくフェーズになってくるので、自分の得意・好きだけではなく、苦手なことや気持ちよく思わない環境などについても自己理解を深めていくことを大事にしたいと思います。その上で、自分の個性に合った未来を見つけていく。「高校を卒業したら、大学に進学するよね」「大学受験をするなら、一般入試だよね」という道だけでなく、将来目指す職業と結びつける専門学校という選択肢や、就労移行支援を活用して働くという選択肢なども含めて、個性と進路をつなげるために徹底的に伴走することを目指します。

通信制高校サポート校「LITALICO高等学院」2025年4月開校!お子さんの可能性を広げ、進路とつなげる伴走者に【学院長インタビュー】

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在学中はもちろん、卒業後も自分らしい人生を歩めて幸せだと思えるように


――3年間の学校生活や学びを、将来につなげていくことが重要なのですね。


毛利学院長:そうですね。令和6年度 文部科学省「学校基本調査」の「高等学校(通信制)卒業後の状況調査」によると、進路未定(※)が28.2%、つまり、約3~4人に1人が卒業後の進路が決まっていません。また、進学した人の中退率も、通信制高校以外の卒業生と比べると高いというデータがあります。

そこで本校では、卒業=高等学校卒業資格を取得することをゴールとするのではなく、その先どのような活動がしたいのか、何を学びたいのかを考えて準備をする過程を大切にしていきたいのです。卒業後、「LITALICO高等学院の時は楽しくて幸せだったけど、今は……」ということでは、役割を果たしているとは言えませんよね。在学中はもちろん、卒業後も自分らしい人生を歩めて幸せだと思えている、そんなお子さんを一人でも送り出せる学校でありたいと思います。

(※)進学も就職もしていない者である(外国の大学等に入学した者,家事手伝いなど)

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00400001&tstat=000001011528&cycle=0&tclass1=000001223980&tclass2=000001223998&tclass3=000001224012&tclass4=000001224017&cycle_facet=tclass1%3Atclass2%3Atclass3%3Atclass4&tclass5val=0
文部科学省|令和6年度「学校基本調査」

――LITALICO高等学院らしいプログラムが期待されますね。

毛利学院長:例えば、「探求・未来スキル」「進路・未来選択」というカテゴリを設け、「好き・得意から未来に繋がるプログラム」を用意しています。


探求・未来スキル科目例
プログラミング基礎:プログラミング・ゲーム制作・デザインなどを学びます。未来につながるスキルを身につけながら、「カタチにする力」を楽しく身につけていきます。
AI活用・PCスキル:ChatGPTなど生成AIの活用法を楽しみながら学び、自分の実現したいことのためにITを使いこなせることを目指します。

進路・未来選択科目例
キャリアラーニング:自分のキャリアの軸や考え方を育てていく時間です。いろいろな職業や生き方のメリット・デメリットを理解し、自分に合った選択につなげていきます。
職業体験ゼミ:2年生以降、複数の職場体験に参加できる機会を用意しています。将来の進路選択に活かします。

先ほどもお話ししたように発達支援と個性教育、そして就労支援における強みを活かした、まさにオールLITALICOだからこそ提供できるプログラムに磨き上げていきます。


保護者の方の不安にも寄り添う


――これまでも保護者の方へのサポートを大事にされてきたと思いますが、LITALICO高等学院ではどのように考えていますか?

毛利学院長:そうですね。私たちはこれまで支援者として保護者の方の不安に寄り添うことを大事にしてきましたので、本学でもお子さんに寄り添うことはもちろんですが「保護者の方と共に歩む」スクールを目指します。

保護者の方とお話しさせていただく中で、「もう高校生だから」家庭で解決しなければいけない、わが子に原因があるから仕方がないと思われる方や、お子さまが思春期を迎えてコミュニケーションをとることが難しい方も多いことを実感しています。

私たちは、お子さまと環境の相互作用によって、何かしらの生きづらさや困りが発生すると考えています。入学後の保護者面談では、保護者の方やお子さまの思いやニーズをお聞きして、学習計画や学校生活での過ごし方、私たちの関わり方に反映させていきます。そして定期的な振り返りを行い、よりお子さまに合ったスクールライフを実現していきます。さらに、保護者の方向けにも、さまざまなバックグラウンドを持つ専門家が多様なテーマでセミナーや進路相談会を実施する予定です。

――発達障害のある生徒さんへのサポートもあるのでしょうか?

毛利学院長:まさにLITALICOの専門領域です。
専門資格をもったスタッフによる個別サポートや、20年以上の就職支援実績を活用した進路支援をしていきます。

――今後の展開について教えてください。

毛利学院長:渋谷スクールだけでなく、まずは関東圏を中心に複数のエリアで生徒さんの受け入れを目指しています。

お子さんを一緒に支えるチームの仲間になりたい

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――今の時代をどのように捉えていますか?また、毛利さんご自身が目指すものは何ですか?

毛利学院長: 今の時代は、「VUCAの時代(※)」と言われています。変化が目まぐるしく不透明で曖昧で複雑だからこそ、自分の軸を持つことが重要になってきています。「社会に合わない」から社会から離れるのではなく、個性を起点に自分らしい人生を歩んでいける教育をLITALICO高等学院で目指します。これは、障害の有無にかかわらず、すべての人にとってすごく重要だと思います。

(※)VUCA(ブーカ):Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった言葉
そして、教員である両親の姿から子どもたちを大切に見守る仕事の尊さを感じてきたからこそ、少しでも教育業界全体の未来や教育に携わる人たちの幸せに貢献していきたいと考えています。
そんな私がうれしいなあと感じる瞬間は、私の関わりで子どもたちがクスっと笑ってくれた時なんです(笑)。「子ども扱いせずに話をしてくれるんだ」「こんな大人もいるんだ」そんなちょっとした喜びを、子どもたちに届けたいんですよね。

――さいごに、保護者の方や進路について考えている中学生の皆さんにメッセージをお願いします。

毛利学院長: 保護者の皆さんにお伝えしたいのは、「私たちは、お子さんを一緒に支えるチームの仲間になりたい」ということです。そのために、個別面談でもお子さまのことをたくさん教えてほしいですし、お子さんに対する願いもお聞かせください。もちろん願いどおりになるかは分かりませんが、とても大切な想いとして受け止めたいと思います。

そして、中学生の皆さんへ。LITALICO高等学院は、「あなたの学校」でありたいと考えています。無理に何かを強いるようなことはありません。あなたの個性やペースを大事にしながら、あなたのチャレンジを応援します。「まだ、やりたいことが見つからない」と不安に思うかもしれませんが、心配はいりません。将来につながるきっかけを一緒につくっていきましょう。そして何より、一緒に楽しみましょう!

個別相談会を開催中!


LITALICO高等学院では、個別相談会を開催中です。カリキュラムや学校生活、学費など、なんでもお気軽にご相談いただけます。

開校:2025年4月
住所:東京都渋谷区神宮前6丁目19−21 井門神宮前六丁目ビル 3F
提携校:鹿島山北高等学校・鹿島学園高等学校(申請中)

Q.「LITALICO高等学院」を卒業すると、高等学校卒業の認定はもらえますか?
A. 提携する通信制高校の所定の単位を取得することなどで、高等学校卒業の認定となります。LITALICO高等学院では単位取得と高等学校卒業の認定のサポートを実施します。

Q. 通信制高校と通信制高校サポート校の違いは何ですか?
A. 通信制高校とは、全日制高校と同じように卒業に必要な単位を修得して、高等学校卒業資格を取得する学校のことです。通信制高校サポート校とは、通信制高校を卒業するための学習サポートや日常支援を行う学びの場です。LITALICO高等学院(通信制高校サポート校)では、提携する通信制高校のご案内や、卒業までの日常サポートを実施します。

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

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